05/29

2011

「帰国しました」


先日のG8報告の続きです。
今日、すべての日程を終え、日本に帰国しました。

G8終了後、総理とメドベージェフ大統領との日露首脳会談が行われました。
会談は建設的な雰囲気の中で行われ、両首脳はまず、原子力やエネルギー(石油・天然ガスの共同開発等)の分野で協力を進めていくことを確認。
また、ロシア経済の近代化や極東シベリア開発等の協力を進めていくことで一致。北朝鮮問題に対する日ロ間の協力も確認。総理からは拉致問題への協力を要請しました。
また、大統領からは2012年にロシアで開催されるAPECに対して、日本の全面的な協力を得たいとの発言があり、総理からも協力の意向が表されました。領土問題については、両首脳が静かな環境下で領土問題についての協議を継続していくことで一致しました。
また、菅総理の訪ロについて改めて招待があり、今後調整していくことで一致しました。

その後、ブリュッセルに移動し、日EU定期首脳協議に臨みました。ファン=ロンパイ欧州大統領、バローゾ欧州委員長から大変心のこもったお出迎えをしていただいました。
今回が20回目の首脳協議ということもあり、EUの原点であるローマ条約の交渉が行われた、ヴァル・ドゥシェッス城においての開催でした。大変歴史のある場所で、私も身が引き締まる思いでした。まさに歴史を創ってきた場所で、今回新たな日EU関係の歴史を刻む、そんな気持ちになりました。

首脳協議は2時間半にもおよびましたが、本当に濃密な議論だったと思います。
成果としては、日EUのEPAに対して交渉プロセスを開始することに合意しました。日本とEUという2つの市場がつながることの意味はとても大きいという認識で一致。政治分野でも政治協定の策定について、交渉のためのプロセスを開始することに合意。
さらに災害対策、アフガニスタン、原子力等の問題についての協力も確認。世界経済や気候変動、中東、北朝鮮等の議題については、お互いが率直に意見を述べ合ったということで、会談終了後の3人の首脳の充実した雰囲気が印象的でした。

共同記者会見の場で、ファン=ロンパイ欧州大統領から、「嵐去り 後に残るは 優しき心」との、心ある俳句が紹介されました。総理の少し感極まった様子が印象的でした。
この日の首脳協議は「絆」と題されており、まさに大震災に向けてのEU各国からの温かい支援の気持ちがこもった協議となりました。

帰国してすぐに、総理は復興構想会議に出席し、私も参加しました。外交から一転、国内の課題が待ったなしです。
日本に対する世界中の温かい支援表明と期待、そして、それに応えるべく日本の早期の復活といろいろな改革を進めていく、そんな決意を新たにした海外出張となりました。