12/06

2013

第185国会 参議院 本会議 2013年12月6日


国家安全保障特別委員長 問責決議案

○議長(山崎正昭君) これより国家安全保障に関する特別委員長の報告を求めるのでありますが、福山哲郎君外一名から、委員会審査省略要求書を付して、国家安全保障に関する特別委員長中川雅治君問責決議案が提出されておりますので、まず、本決議案についてお諮りいたします。国家安全保障に関する特別委員長中川雅治君問責決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎正昭君) 御異議ないと認めます。よって、本決議案を議題といたします。まず、発議者の趣旨説明を求めます。福山哲郎君。
〔福山哲郎君登壇、拍手〕

○福山哲郎君 民主党・新緑風会の福山哲郎でございます。
私は、民主党・新緑風会を代表して、ただいま議題となりました国家安全保障に関する特別委員会委員長中川雅治君の問責決議案について、提案の趣旨を御説明いたします。
まずは決議案を朗読いたします。
本院は、国家安全保障に関する特別委員長中川雅治君を問責する。
右決議する。

まずは冒頭、本日の午後、政府・与党は国会を延長すると発表されました。延長されるならば、なぜ定時定刻の本会議を無理やりずらしたのでしょうか。延長されるなら、なぜ地方公聴会を前日に決めて強行に開催したのでしょうか。延長するならば、なぜ何の瑕疵もない常任委員長の首を取るために明け方の四時まで私たちは付き合わされたのでしょうか。極め付けは、なぜ慎重審議を求める国民の声を無視して衆議院の僅か半分の時間で特別委員会を強行採決したのでしょうか。延長するならば今日も審議ができたはずです。
こんな手続に瑕疵のある強行採決は決して認めるわけにはいきません。希代の悪法を通してはいけない。政府・与党には、心からそのことを反省して、委員会にこの法律を差し戻すことを求めたいと思います。あらゆる先例をぶち壊し、政府・自民党のなりふり構わない議会運営に心の底から抗議をするものであります。

以下、提案理由を申し上げます。
まずは、冒頭、昨日未明の内閣委員長解任決議案並びに経済産業委員長解任決議案の提出について、改めて抗議を申し上げます。そして、そのことがいかに本趣旨であります特別委員会委員長中川雅治君の問責と結び付くかについて申し上げたいと思います。
一昨日まで、憲政史上、僅か一人しか常任委員長は解任されていません。それは先生方も御案内のとおりです。なぜ常任委員長はこのように解任されることなく歴史を積み重ねてきたのでしょうか。それは、常任委員長は、ほかならぬ我々議員全員がこの本会議において全会一致で選んでいるからです。よほどの瑕疵がない限り、多少の問題があっても常任委員長の身分は軽々しく扱わない、数の論理を超えて一定の先例としてでき上がってきたからです。そして、もちろんこれは多数を持つ与党の判断に大きく委ねられています。

具体的に申し上げます。
参議院の委員会の先例録では、常任委員長は各会派に配分するのを例とするとなっています。つまり、常任委員長は、所属議員に比例して配分し、会派の推薦に基づいて選任するのを例としています。それは、昭和三十七年の一月の二十四日、私が生まれた五日後に開かれた議院運営委員会理事会において決められた申合せであり、それに基づいて委員長は選任されてきました。五十年以上にわたって参議院を構成されてきた先人の諸先輩方の御尽力と知恵によってこの常任委員長は成り立ってきたわけです。比例配分、当該会派の推薦が先例です。よほど何か問題があった場合は、各会派が自らの責任で委員長の辞表を出し委員長を替える、そういった運営がなされてきました。これも長年の議会の知恵だと思います。
多数派が数の論理で解任決議を出せば必ず通るんです。そんなことは当たり前のことなんだ。しかし、五五年体制の下で、先人、特に自民党の諸先輩方は、むき出しの数の論理ではなく、民主主義の本旨にのっとり各会派に配分する、この先例を大切にしてきたのではないでしょうか。
また、その申合せによれば、「各会派は、委員長の中立性に制約を加えてはならない。」ともあります。これも重要な文言です。しかし、我々は政治をやっています。時には中立性をやや超えるようなこともあるかもしれない。しかし、そのことをもってどの程度かについては、それこそ議会の知恵の中でやってきた。それがこの参議院の知恵だと私は思っています。
そして、重要なのはここからです。国会法三十条の二、「院の議決をもつて、常任委員長を解任することができる。」、該当するものがあります。これは四項目あります。一つ目、正当な理由がないにもかかわらず委員会を開会しないこと。(発言する者あり)多分そういうやじが飛ぶと思っていました。しかし、この正当な理由とは、例えば委員長の自己都合であるとか、委員会が開催されることが決まっていたのにすっぽかすというような状況がない限りは、こんなことはあり得ません。理事同士が協議をしているような状況は、それは正当な理由がないとは言えません。
恐らく川口順子前議員のお話が出てくると思いますが、川口順子前議員は、御案内のように、議院運営委員会の承認をもって、一般的には委員長は開会中には海外に行けないにもかかわらず、無理やり承認を当時の委員長にもらって行ったにもかかわらず、そして委員会の開催を予定していたにもかかわらず、自らの招集した委員会をすっぽかして帰ってこなかったんです。これは、正当な理由がないにもかかわらず委員会を開会しないことに充当します。
二つ目、みだりに休憩又は散会を宣告すること。三つ目、故なく委員の発言を許可せず又は委員の動議を議題としないこと。四つ目、故なく速記を中止すること。これらの行為があった場合に解任することができるというのが国会法の三十条の二でございます。

大久保委員長は、解任決議が出されたその日の本会議で議了案件について委員長報告をされています。ということは、委員会も開かれているし、議了もしっかりやられているということでございます。つまり、何ら先ほどの四項目には該当しません。
理由を見付けるとすれば、自分たちが通したい法律を僅か一日の審議で通したいがゆえにこの委員長が邪魔だった。自分たちの意向どおりに動く委員長をつくりたいという、まさに長年の先人たちがつくってきた先例をぶち壊した、多数派のエゴそのものでございました。このことは、先ほどの申合せによる、「各会派は、委員長の中立性に制約を加えてはならない。」という点にも反しているということを指摘しておきたいと思います。
また、水岡委員長に至っては、理事間の調整が整わず、むしろ調整を促していたのであり、自らの責任で委員会を開会しなかったわけではありません。全く具体的に瑕疵はなく、このことについても強く抗議をするものであります。
委員長を解任するには、先ほど申し上げたような国会法三十条の二に該当するようなものでなければなりません。昨日の委員長解任決議案の自民党側の趣旨説明の文言、改めて確認しました。残念ながら、アベノミクスは委員長の解任の理由には全く当たりません。アベノミクスは打ち出の小づちでもなければ、議会の中で何でもできる魔法のつえでもありません。逆に、委員長の解任決議をアベノミクス、アベノミクスと言って振りかざすこと自身が、日本の議会制民主主義を破壊することになるアベノリスクであると私は思います。
さらには、あの趣旨説明は、使い回しの文章を使われていました。事務局が文言を書こうが、いろんな場合があると思います。しかし、皆さん、院の委員長の首を取るという重たい作業を使い回しの趣旨説明でやるというのは本当に私は失礼な話であるし、侮辱をしていると思います。自民党の諸先輩方は、こんなことを昔許したでしょうか。もっと議会運営に対する畏敬の念を持って接しられたのではないでしょうか。過半数を持っている与党が常任委員長の解任決議案を出すということは、もう一度言いますが、それだけで直接委員長の首を取ることになります。そのことにもっと謙虚になってください。
確認をさせていただきます。常任委員長は各会派に配分するのを例とするというのが、先ほどから申し上げているように先例です。この先例をどさくさに紛れてぶっ潰すおつもりなのでしょうか。
私は、民主党に配分されてきた二つの委員長が欲しくて言っているのではありません。長年の先例を今の自民党がどう考えるかについて、しっかり申し上げたいんです。先例をぶち壊すということがいかに重いことかについてしっかりとお考えいただき、遅くとも次の通常国会までに、再び先例のとおり、水岡、大久保両議員を委員長に戻し、ぶち壊した先例の復元を強く求めるものであります。
御都合主義に走り、数があれば何でもかんでもできるという考え方は明らかに間違っています。我々が与党をさせていただいたときに、国会が混乱しているのは全て与党の責任だと自民党の議員に何度言われたか分かりません。そのことをそのままお返しします。今、国会が混乱の極みにあるのは全て政府・与党の責任であります。

そんな状況の中で、国家安全保障特別委員会の委員長はどのような委員会運営をされてきたのかを具体的に述べてまいりたいと思います。
最初の法案が、それも強行で下ろされた法案が委員会に付託された十一月の二十七日、初めての理事懇談会でございます。
委員長は、委員長として最初に申し上げておきますと言われて、公平かつ円満な運営をしていきます、円満な形で進めていきたい、初めから、これは初めからと言われているのが委員長正直なところなんですが、初めから強行採決するなんて考えているはずはないと言葉をいただきました。その言葉を受けて、法案に賛成の野党、反対の野党もそろって委員会の審議について議論を始めることになりました。
普通、委員会は、運営に関する協議事項について確認をし合わなければいけません。我々野党は、まずは要求大臣のお願いをしました。森大臣は御案内のように施行後は所管大臣ではない、当時はそうでした。だから、官房長官も要求大臣として出席をしていただきたい、当たり前のことでございます。そのことを要求したところ、芳しいお返事はいただけませんでした。
ですから、若干休憩をして、各党の国対等に持ち帰ってお互い調整をやり取りしましょうと申し上げ、与党側の理事からも休憩をしていいのではないかという発言がありました。それにもかかわらず、委員長は、理事懇談会であり、話が平行線なので、私が決めます、要求大臣は与党の言うとおりにしますと突然裁定を下されました。野党側からは、そうではなくてちゃんと休憩して合意しましょうと。
今こんなことを言うのは変な話ですが、当時は外交日程がありました。中曽根会長が主催をされているASEAN議員会議で私は発言の機会をいただいたので、私は絶対に懇談会に戻ってくるので三十分から一時間待ってくださいと申し上げたら、そのことに対しても全く聞く耳を持たず、与党の理事に対して、委員会の案件の提案をしてくださいと促されました。まだ審議に入る前提となる環境も整っていないのに、与党理事から翌日の委員会審議の案が読み上げられ、そのまま理事懇談会を散会されました。
民主主義では合意形成が重要です。改めて申し上げますが、初めから強行採決するなんて考えているはずはないとおっしゃった委員長が、舌の根も乾かないうちに、その三十分後に強行採決をされました。これが、全ての委員会の開催が強行採決ずくめという極めて異例な委員会のスタートでございました。

翌日の理事会では、初日から強行的なことは遺憾であると申し上げた私たちに、委員長は、ほぼ一貫して、間違っていないということを主張されていました。そして、議論が続いている中、今度は、委員長は、理事会の休憩を宣言をされずに、突然立ち上がって委員会室に駆け込み、委員会の開会を告げられました。これが、委員の皆さん御記憶だと思いますが、審議が二時間遅れたときのてんまつです。
理事会は、質問時間や質疑者、大臣の出席等々を確認をするものです。その確認もしない間に、休憩を宣言せずに委員会を開会されました。実は、理事会が開会中で、並行して委員会も開会という、これまた憲政史上前代未聞のことが起こりました。
当然、理事会室に与党の理事も唖然として残っておられました。こんなことは許されないと委員会室に入って、委員長に、休憩もしていないじゃないですかと、理事会が開いたままでは委員会は始められないと申し上げ、抗議を野党でしました。私たちは、別に遅延行為をしたわけでもないし、審議拒否をしたわけでもありません。すると、今度は、これが中川委員長の、僕は本心はいい人であるゆえんだと思いますが、自ら休憩を宣言していないことに気付かれたのか、何と委員会室から、もう一回委員会を休憩を宣言して、何と理事会室に戻りましょうと戻られたんです。つまり、自分が休憩を宣言していないことを認められたわけですね。しかし、こういったことは、先ほどの国会法に言う、まさに散会、休憩を本当にみだりにすることにほかなりません。
実は、私は、院内の本会議でこんなことを申し上げるのは甚だ自分としても嫌な気持ちがします。しかし、昨日、自民党が我々の委員長を解任する際に、公平中立、公平中立と何度も言われたから、事実として申し上げています。
翌日には、官房長官の出席についてゼロ回答でした。そして、私たちは、野党もです、野党も、官房長官の出席は、お忙しいだろうから、とにかく予定を出してくれれば理解をすると私は言いました。うしたら、私の質問の前に与党の理事が何と言ったかというと、先ほどもありましたが、日程ではなく、政府・与党と調整をして、福山委員の質問には官房長官が答えるべきではないというふうに判断をしました、次です、与党が見る限り、福山議員の質問には森大臣がお答えさせていただける部分があるので、官房長官が答えるべきではないと判断をしたので官房長官は出席しませんというものでした。

皆さん、何で我々国会議員の質問権が与党に検閲をされる必要があるのでしょうか。大臣の要求を与党に制限をされる必要があるのでしょうか。これには、私だけではありません、野党の理事全員が憤慨をして、本当に怒りを禁じ得ませんでした。実は、具体的な名前は申し上げませんが、野党のある理事の方は、今の発言をした自民党の理事に対して、そんな発言をしたら後で問題になるから撤回した方がいいよという本当に温かい言葉を投げかけておられました。
与党はいつからこんな傲慢なことを言い出したんでしょうか。国会のルールも、議員の質問権もお構いなしです。(発言する者あり)女々しいというやじがありました。女々しいのは、数の力で押し切ろうとしてこんなことまでやっている与党こそ女々しいと私は思います。
この質問権の話に野党側が納得せず、国対等に持ち帰って協議をしますと言ったときに、何と委員長は、委員会室に入って、私の質問で私が席にも着いていないのに委員会を開会しました。時間を進めました。現実の問題としては、与党側から事前検閲をされ、大臣が制限をされ、自分の質問のところでは勝手に委員長が時間を始められる。
いいですか、与党の皆さん、逆の立場だったらどうか考えてください。幾ら多数を持っていても、野党であっても、我々の後ろにも国民はいます。我々も国民一人一人の一票一票を重ねてこの議席にいます。あなたたちはそのことに対して傲慢過ぎる。そのことに対してどういう考えでこの国会を運営してきたのか、本当に猛省を促したいと思います。
実は、細かくは申し上げませんが、それ以降の理事会は、もう野党には一言も発言をさせてもらえませんでした。手を挙げても、委員長と与党の理事が勝手に、もう理事会を打ち切って委員会を始めます、二日にわたってそのことが続きました。皆さん、手を挙げて理事会で発言をしようとしているものを何も言わずに制限をされる悔しさを想像してみてください。野党の理事も我々も、後ろには国民がいます。つまり、あなたたちが制限をしたということは国民の声を制限をしたということです。
先ほど国会法で申し上げました、故なく発言をさせないこと、まさにこのことが今回の問責の大きな理由です。もうこんなことばかりなので、もういいかげん嫌なんですが……(発言する者あり)でしょう。それを現実にやらせてきたんですよ、あなたたちは。
過去十年間の地方公聴会の開催実績を見ると、いいですか、過去十年間の地方公聴会の開催実績を見ると、前日の夕方に議決をして次の日に開催するなどという例はもちろん一度もありません。全てが与野党合意の下、準備期間として、議決から開催までおおよそ四日から七日空けて開催されています。今回、衆議院の特別委員会でも地方公聴会は開催されましたが、四日間の準備期間を設けています。本来は、国会の審議について自分も意見を言いたい、国会の状況を聞きたいという国民の知る権利をこれまた侵したことになるわけです。もう怒りを通り越して情けない気分です。
このように乱暴に開催された地方公聴会が結果としてどのような状況だったかといえば、用意された五十席に対して埋まったのは約三十席、政党関係者のみ。会場周辺には大勢の市民が集まったにもかかわらず、何党ですか、党の紹介がない人は入れません。拒否をされた有様です。結局、地方公聴会も、入場できたのは政党の関係者だけ。全て秘密。まさに問題だらけの特定秘密保護法案の審議に見合うような皮肉な結果となりました。
私たち野党は、共産党を除いて、この手続には瑕疵があるとして地方公聴会は認めていません。なぜなら、これも先人が大切にしてきた地方公聴会の先例をぶち壊したくないからです。こんなことを前例にしたくないからです。
私たちは、これほどまでに強行に開会された委員会でも出席をしました。全ての委員会に出席をし、そして審議を尽くしました。それは、何としてもこの法案の問題点を浮き彫りにしたかったからです。こんな地方公聴会や委員会の審議で、審議を尽くしたとか、野党の要求どおりに進めたとか、国民の意見を受け止め丁寧に議論をしたとか言われても、誰が納得できるのでしょうか。
そして、挙げ句の果ては昨日の強行採決でございます。私も、国会へ来て十五年以上になりますが、最初から最後まで職権で進めてしまう、ここまでの乱暴で横暴な委員会運営は経験したことがありません。このような運営の仕方が、総理が言われる国民の不安や懸念を払拭するよう丁寧に説明をし尽くすことでしょうか。

私は、民主主義とは、手続と時間の関数であると思います。なぜ重要法案や予算は長時間の審議時間を確保するのか。それは、アリバイのためではありません。多様な意見があり、重要法案には賛成も反対も課題もたくさんあるということを委員会の審議を通じて一つ一つ抽出し、我々国会議員だけでなく、その議事を通じて納得性を高めていく作業が民主主義だと私は思っています。
なぜ委員長提案の議員立法は手続が省略できるのか。それは、各党の考えが一致したことによって納得性の問題がクリアできているからです。つまり、課題が多く、疑問が多ければ多いほど、政府にはより説明責任が求められ、一つ一つ納得を積み重ねていくことによって委員会の審議が深まっていきます。
与党の皆さんが言うように、私も、どこかの時点で採決に至らなければいけないとは考えています。そのときの対応はそれぞれの立場で当たり前です。しかし、衆議院では四十一時間審議したものの、参議院で僅か二十一時間。そして、地方公聴会もどきを含めて、これで審議を尽くしたというのは、まさに議会制民主主義を否定するものであるばかりでなく、与党自ら参議院は要らないと言っているに等しいとは思いませんか。
こんな運営を主導し、まさに公平性と中立性を忘れ、官邸と国対の言うがまま、一瀉千里に暴挙を積み重ねてきた中川特別委員長に強く責任を問うものであります。
この場にいる……(発言する者あり)もう終わります。もう終わります。もう終わります。この場にいる参議院議員の皆さん、私たちは、安全保障や外交案件、必要最低限の秘密を伴うことはやむを得ないと考えています。

○議長(山崎正昭君) 福山君、時間が大分超過いたしております。

○福山哲郎君(続) しかし、秘密指定が公正かつ厳正、中立的に行われ、情報を握る権力に決して恣意的な操作をさせない制度設計こそが不可欠なのであります。

○議長(山崎正昭君) 福山君、おまとめください。

○福山哲郎君(続) その制度設計は、透明性、公開性といった民主主義の原則にのっとらなければいけません。秘密指定の恣意性は全くその疑念を払拭できていません。犯罪であるテロと国民の意思表示の手段である表現の自由の権利であるデモを同列に扱うようなことは許されません。キャスターが廃案と言ったことに放送法を持ち出し、中立性に欠けると脅しを掛ける総理補佐官も全く言語道断です。

○議長(山崎正昭君) 福山君、福山君、おまとめください。

○福山哲郎君(続) この安倍政権が目指す法案だからこそ、国民の不安や不信は払拭できないのです。
どうか皆さん、今回の審議で、この状況で、国民の皆さんは、この法案の本当に不安なこと、国民の知る権利や表現の自由、取材の自由を侵害することの可能性が明らかになりました。
多くのジャーナリズム、ノーベル賞受賞者、映画監督……(発言する者あり)もう終わります。あともう二分で終わります。もう二分で終わります。(発言する者あり)分かった、もう終わります。多くのジャーナリズム、ノーベル賞受賞者、映画監督、日本ペンクラブ等、たくさんの世論が力を貸していただいたおかげで、この法案の問題点が明らかになりました。

○議長(山崎正昭君) 福山君、おまとめください。

○福山哲郎君(続) そして、何よりも、法案に賛成、反対にかかわらず、ずっと委員会での審議に、発言を封じられながら、共に耐え難きを耐え、忍び難きを忍び闘っていただいた野党理事の皆さん、そして民主党・新緑風会の皆さん、感謝を申し上げます。
そして、このひどい法案を一瀉千里に進めてきた中川雅治委員長の問責決議案に多くの皆さんの賛同を議会人としていただくことを心からお願い申し上げまして、私の趣旨説明とさせていただきたいと思います。
どうもありがとうございました。(拍手)


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