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2014

第186国会 参議院 予算委員会 2014年3月20日(一般質疑)


○福山哲郎君 おはようございます。福山でございます。
一般質疑ということで、それぞれの大臣にお伺いしたいと思います。
まず、環境大臣の委員会遅刻の件についてお伺いしたいんですが、正直申し上げます。私は、委員会の遅刻なら、実は前の自民党政権のときも閣僚の遅刻というのはありました。それぞれの委員会のお知恵でもしっかり対応いただきました。我々の政権のときも恥ずかしながら何回か遅刻があって、そのときに自民党の方々がどんなことを言ってきたかもあえて今日は申し上げませんが、委員会が流会をしたり、いろんなことがありました。
僕は、委員会の遅刻のことならばそれぞれあることもあるだろうと思って、余りこんなことを取り上げるのは自分では好きではなかったんですが、そのことの弁明、いわゆる我が党の国対委員長に対する弁明等が余りにもひどいことと、実は、余り報道にはなっていませんけれども、委員の先生方御案内のように、その日は皇居でベトナム国家主席の歓迎行事が陛下の御臨席の下ありました。つまり、こういった状況からいって少し看過できないのではないかと私は思ったので、少し、大臣、嫌なことを申し上げるかもしれませんが、お許しをいただきたいと思います。
まず、委員の皆さん、お手元にお配りしたのが、環境省が我が党の榛葉国対委員長に提出をした経緯でございます。これ、線を引いたのは私が線を引きました。
まず、一つ目の疑問です。この日は委嘱審査です。委員の先生方は皆さん委嘱審査出ておられたと思います。委嘱審査が十時なのに、まず私は、自宅を九時十五分に出たというのが少し私の感覚でいうと考えられないんですが、大臣、いかがですか。

○国務大臣(石原伸晃君) 私も、四半世紀国会に籍を置く者として初めてこのような不祥事を起こしてしまいまして、本当に申し訳ないと考えております。国会審議というものはやはり遅刻が絶対あってはならないものであり、また、理由がどうあってもこのようなことはもう私の不徳の致すところで、誠に面目ないというのが率直な感想でございます。
そして、今委員の御指摘でございますが、九時十五分に通常どおり出邸をいたしますが、事案があるときは事前に警護課の方が早めに出てくださいと言って、そのように従って出邸をすることもございます。よりまして、これまで四半世紀の中で公式なものに遅刻をしたということはございません。

○福山哲郎君 一般的に言えば、大臣は答弁レクがあって、私どもはひょっとしたら知的に足りないので何時間も早くから行かなきゃいけなかったのかもしれませんが、これだと恐らく車の中でレクをやったと思います。そういった形で国会の質疑に臨むこと自身、我々はちゃんと省庁の、前の時間に入ってきっちりそれぞれレクを受けて質疑に臨む態度だったので、驚きました。
二つ目の下線は、ベトナム国家主席の来日に係る交通規制が二十分まで予定されていたがって、これ、だって国の行事じゃないですか。あなた大臣なんだから、こんなの環境省に弁解書かせちゃ駄目ですよ。こんなの分かっているのは当たり前なんだ。
現実の問題として、第二パラ、事故があり、竹橋、外苑下りで事故が重なり、これ、事故ありましたか、大臣。役人が答えてもいいですよ。

○国務大臣(石原伸晃君) 何度も申しておりますが、国会の審議というものに対して遅延があってはならない、今後このようなことがないように厳に注意をしてまいりたいと考えております。
その点につきましては、官房長の方から事実関係についてお話をさせていただきたいと思っております。

○政府参考人(鈴木正規君) 大臣が到着した後、すぐに事実関係を報告すべしという御要請でございましたので、大臣は委員会に出席中でございましたので、同乗していた者から情報を基にしましてメモを作成したというのがお手元にある情報でございます。
今御指摘の部分でございますが、首都高速の渋滞原因について事故があったというふうに記載しておりますが、これは同乗している者が見ておりましたウエブ上の交通情報の表記が、事故と故障を合わせて事故というふうな表記になるというものだったものですからそのような記載をしてしまったものでございますが、実際は事故ではなく故障車両の発生ということで、大変申し訳なく思っております。

○福山哲郎君 ということは、事故は両方なかったということでいいんですね。

○政府参考人(鈴木正規君) 事故による渋滞ということではなく、故障車両発生による渋滞があったということでございます。

○福山哲郎君 大幅な渋滞はいかがですか。

○政府参考人(鈴木正規君) この事故の時点は、四号で事件、高速四号で事故が起き、済みません、故障車両が起きたわけですけれども、二か所で起きたものですから、四号にとどまらず三号まで渋滞が延びていったということでございましたので、大幅な渋滞というふうな表記をさせていただいたということでございます。

○福山哲郎君 聞いたものですか、それともちゃんと調べられましたか、事実関係を。

○政府参考人(鈴木正規君) 大変申し訳ありません。
私ども、すぐに資料を提出するようにということでございましたので、そういう意味でのチェックが甘かったという御指摘でございましたらそのとおりで、大変申し訳なかったというふうに思っております。

○福山哲郎君 これ、事故じゃないんですね。大幅な渋滞も警察庁に聞くと余りなかったということなんですね。(発言する者あり)国対委員長怒っていますが、すぐに出てきていないということでした。
青山通りの大きな渋滞はありましたか。

○政府参考人(鈴木正規君) 一般道の関係でございますけれども、大臣は、甲州街道、井の頭通り、そして青山通りに入ってくるという形で入るものでございますので、そういうことで、この間につきましては通常大体四十分弱で着くということでございましたが、それ以上の時間が掛かったということで、同乗していた者は渋滞があったという認識でこのような記載をさせていただいたところでございますが、実際には渋滞情報が出ておりましたのは甲州街道と井の頭通りで、青山通りでは渋滞情報は出ていなかったということで、この点につきましても大変申し訳なく思っております。

○福山哲郎君 ここ、四十分と書いてあるのに、今十五分と言ったの、異なっていますよね。ちょっと一回、訂正してください。

○政府参考人(鈴木正規君) 失礼しました。
通常四十分程度掛かるものが更に十五分程度掛かってという意味でございます。通常四十分弱で国会に到着できるところ更に十五分ほど時間を要しという、この文章のことを申し上げたつもりでございます。

○委員長(山崎力君) 福山さんも言ったことになっていない状況ですからね。ちょっとお待ちください。(発言する者あり)
速記止めて。
〔速記中止〕
○委員長(山崎力君) 速記を起こしてください。
それでは、福山さん、今のところをもう一度言ってください。(発言する者あり)
それじゃ、ちょっと速記止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(山崎力君) それでは、速記を起こしてください。
環境省鈴木官房長。

○政府参考人(鈴木正規君) 大変失礼いたしました。
私の質問を受けた認識でございますけれども、この二パラの事故があったのかどうかということに加えまして、青山通りにおいて大きな渋滞が発生したと書いてあるけれどもこれは事実関係はどうなのかという御質問だったというふうに思いましたので、そのようなことで、事故については、先ほど申しましたように、実際としては故障車両の発生でございましたということと、それから青山通り等について大きな渋滞ということでございますが、渋滞情報によれば、甲州街道と井の頭通りには渋滞情報が出ておりますけれども、青山通りについては渋滞の情報は出ていないということで、これについても大変申し訳ないということでございます。

○福山哲郎君 こんな細かいこと意味ないんですけど、僕は、警視庁の交通局、今日呼ぼうと思ったんですけど、役所同士でやり合いして、それでお互いが足を引っ張るの嫌だから僕呼ばなかったんです。交通局は、事故なし、なし、それから首都高の青山通りの渋滞状況、渋滞なしと答えているんです。でも、この報告はこうなんです。
もう一点、環境大臣が宮中の歓迎行事に欠席した経緯について、環境省が報告したとおりに報告してください。

○政府参考人(鈴木正規君) とおりといいますと、文章そのままということでございますと、ちょっとお待ちいただければと思いますが。
三月十五日土曜日、十六日日曜日に福島県に出張し環境省の公務を行うことが決まっていたところ、これらの公務が終了する十六日日曜日夕刻以降を使い地元関係者との面談等の可能性を検討するよう大臣から事務方に指示があった。先方の都合もあるだろうから泊まりも視野に入れてよいということであった。十七日の月曜日の歓迎行事には二月二十一日に出席で回答していたが、十六日に福島に宿泊する可能性が生じたことから、三月四日に大臣の許可を得て欠席へと改めたところ、結果として、三月十四日午後の時点で面談等の可能性がなくなったことから十六日に帰京することとなったが、直前での再変更となるので、事務方の判断で十七日の歓迎行事については欠席のままとしたということでございます。

○福山哲郎君 大臣、あなたは福島を何時に出ましたか、三月の十六日。

○国務大臣(石原伸晃君) ただいまの官房長が御答弁させていただいたような日程を作成していたところ、先方との折り合いが付かず、その日は夕刻に東京に戻ってまいりました。

○福山哲郎君 違いますよ。日程なんか、こんなの、大臣が行くのに二日前、三日前に日程確定していないなんてあり得ない、一週間ぐらい前からずっとやっているはずなんだ。
それで、現実問題として、あなたは福島のサポーター事業で行かれたことは私評価します。しかし、あなたは、福島ユナイテッドFCの試合、ホーム開幕の観戦、これ二時からキックオフでしたけど、何時に出られました、スタジアムを。

○国務大臣(石原伸晃君) ユナイテッドの観戦は、十三時四十分からの開会式で御挨拶をさせていただき、前半の十四時から十四時十五分程度を観戦しております。

○福山哲郎君 つまり、あなたは試合を見るといっても十五分で出ているんです。もう二時過ぎには福島を出ているんです。それで次の日、九時十五分、委員会ぎりぎりまで自宅にいて遅刻までしている。そして、宮中行事に実は欠席をしている。
もう一点、宮中行事の出欠を事務方の判断でやったことをどう思いますか。

○国務大臣(石原伸晃君) 再三申しておりますとおり、国会に遅れるようなことがあってはならないというのは、私の考え方として何も変わっておりません。
また、宮中行事につきましても、知恵が足りなかったと反省をしております。(発言する者あり)

○委員長(山崎力君) 速記を止めておいて。
〔速記中止〕
○委員長(山崎力君) それでは、速記を起こしてください。
福山さん、ポイントだけもう一度、石原大臣に言ってください。福山哲郎君。

○福山哲郎君 だって、十四日の時点であなたは夕刻の日程がないのは分かっている。そして、委嘱審査は実は十二日に決まっているんです。だから、前泊を予定の日程を立てるなんてあり得ないんですよ、委嘱審査は十二日に決まっているんだから、午前中に審議入るんだから。それにもかかわらず宮中行事を欠席をした。じゃ、理由は何ですか。

○国務大臣(石原伸晃君) 実は私、大変ベトナムと御縁がございまして、その行事にはどうしても参加したいと思い、二月の早々に出席の申請をさせていただきました。しかし、三月になりまして、もう御存じのことだと思いますが、これはぎりぎりまで非公式も含めていろんな方と会わなければならない福島の事案というものは多いんです。それで事務方も、最後の最後までぎりぎりに、ぎりぎりに交渉をさせていただきたいと、その場合そのようなことが起こっても致し方ないかと言いますので、私の判断として、宮中行事には出たいんですけれども、やはり福島の復興というものは安倍内閣の最大の重要課題でございますので、このように取り仕切らせていただいた。
また、その後、ただいま官房長から御答弁をさせていただきましたとおり、そのようなふうに一度決まったことを変えることができないんじゃないかというふうに判断がなされて、私もそこについて強く言わなかったという点は今反省しているところでございます。

○福山哲郎君 事務方の責任にすることはまずひどいと思います。
それからもう一点は、福島から車でも何でもその日のうちに帰ってこれます。私も何度も往復しました。ましてや、委嘱審査は一週間前から決まっています。それも朝からだった場合には、じゃ、福島から朝一番で帰るつもりだったんですか、大臣。

○国務大臣(石原伸晃君) 決して私は国会を軽視しているわけでもございませんし、福島でどうしても、やっぱりかなりの時間を掛けて腹を割って話さなきゃならない案件が実は山積しております。これは私的なことでは決してございません。まさに福島の復興のことに関して、このものを進めていく上で、どうしてもやはり時間を切って折衝をしていかない限り折衝というものは前に進まないわけであります。そんな中でそのようなことをやっているということを是非御理解いただきたいと思います。

○福山哲郎君 官房長官、欠席理由は適切だったとお思いですか。

○国務大臣(菅義偉君) まず、歓迎行事は海外の国賓をお迎えする中で非常に重要なものであります。事情はどうであれ、結果的に出席可能であったとすれば、今後はこのようなことがないように閣僚の出席というものを徹底してまいりたいというふうに思います。

○福山哲郎君 当時、僕、谷垣法務大臣も呼ぼうと思ったんですけど、まあそれは僕やめましたけど、谷垣総裁は、我が党の一川大臣が宮中の行事を欠席したときに、閣僚が国賓をどう迎えるかという基本的姿勢がしっかりしていない、政権全体の問題だと。公明党の山口代表は、非常識で閣僚の資質が欠けていると批判をされました。
今回、まず弁明書は国対委員長に、虚偽のものばかり並んでいます。これは国会軽視も甚だしい失礼な対応です。これは与党の委員も怒るべきことです。更に言えば、宮中には出席できたにもかかわらず、福島を出たのは二時過ぎですよ。ましてや、委嘱審査がもう一週間前から決まっているにもかかわらず、何で出席をしなかったのかの理由もはっきりしない。そして、挙げ句の果てには委員会に遅刻したんですよ。
これは弁解の余地ないと私は思うんですよ。どうですか、官房長官、これ。

○国務大臣(菅義偉君) 閣僚が国会に出席をして答弁することは閣僚の最も重要な仕事であります。そういう中で、国会の審議に遅れることは、いろんなことがあったとしても、あってはならないことだというふうに思います。先ほど石原大臣もこのことについては厳しく反省をされておられました。
宮中につきましては、先ほど私申し上げましたけれども、いろんな理由があっても結果的に出席可能であったとすればそれはやはり出席すべきというのは、これは当然のことでありますので、今後、閣僚のそうした出席というものをしっかりと徹底していきたいというふうに思います。

○委員長(山崎力君) 福山哲郎君、時間ですので。

○福山哲郎君 理由は不適切であり、はっきりしなかったと申し上げ、非常に私は問題だと申し上げて、質問を終わりたいと思います。
ありがとうございました。


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