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2019

第200国会 参議院 予算委員会 2019年11月8日


○福山哲郎君 立憲民主党の新会派、福山哲郎でございます。総理を始め各閣僚の皆さん、よろしくお願い申し上げます。
まずは、台風十五号、十九号、多くの災害でたくさんの方がお亡くなりになられています。心から御冥福をお祈りするとともに、被災をされた方にお見舞い申し上げたいと思います。
今日は、総理が補正予算の編成を指示したというふうに報道が出ております。災害対応について、きめ細やかな、被災地に寄り添った補正を組んでいただきますようにお願いをしたいと思います。
また、できれば、被災地は野党の議員も与党の議員も変わりません、野党の議員の意見もどうか謙虚に聞いていただいた上で補正を組んでいただきますように、これは総理、財務大臣にまずはお願いをさせていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
残念な状況での予算審議になりました。内閣改造から僅か一か月半、六日間で二人の大臣が政治と金の問題で辞表を提出するに至りました。総理は、任命責任は私にあると何度も言われていますが、憲法六十八条で、内閣総理大臣は国務大臣を任命する権能を持っています。総理は自分の権能を国民に説明しているにすぎません。そんなのは当たり前のことでございます。二人の大臣が辞めるに至ったことに対して任命権者として責任をどう取っていくのか、なぜ彼らを大臣に任命したか、まずは説明をいただかなければいけないと考えます。
どうか、これまでの説明ではない総理の御答弁をいただきたいと思います。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 私が任命した大臣が就任から僅か一か月余りで相次いで辞任する事態となったことは、国民の皆様に大変申し訳なく、任命した者としてその責任を痛感しております。速やかに後任の大臣を任命したところであり、国政に遅滞を生じることのないよう、行政を前に進めていくことに全力を尽くすことで国民の皆様への責任を果たす考えであります。それぞれの行政分野で一つ一つの課題に結果を出していくことで、国民の皆様の信頼回復に努めていきたいと考えております。
○福山哲郎君 壊れたテープレコーダーのように同じことを繰り返しますが、行政権は内閣に属しますので、行政の執行について、国会に対して連帯して内閣が責任を負うのは当たり前のことでございまして、総理が任命した大臣が欠けた、欠けたら、任命した大臣が、次をちゃんと任命して行政が遅滞なく進むようにするなどというのは、この問題に対して責任を取ったことにはなりません。当たり前のことです。
総理、これまでの説明ではない、ちゃんと、どういう状態なのかということについて、何でこんな事態になっているんだということについて御説明をいただきたいと思います。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま申し上げましたように、閣僚が相次いで辞任する事態となったことにつきまして、任命したのは私でございますので、その責任を痛感をしているところでございます。
さきの参議院選挙において、我々は国民の皆様の信を得て再び政権を担う、継続することとなったところでございますが、それに併せて、内閣改造を、新たな政策を推進していく意味において、政策を推進していく決意をしたところでございます。その意味において、私の責任とは、そうした国民の皆様に対してお約束したしっかりと政策を前に進めていくことであろうと、こう思うところでございます。
今回の辞任においてですね……(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 御静粛に。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) そうした政策を進めていく上において……(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 御静粛に。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 一刻たりとも遅滞があってはならないと、こう思う次第でございまして、その意味において直ちに後任の大臣を任命したところでございます。
今後も、政策をしっかりと前に進めていく、その責任を果たしていきたいと、こう考えております。
○福山哲郎君 全く説明責任も任命責任も答えていただいていません。
菅原大臣は、明日国会で説明しますとメディアの前で言って、委員会がセットされていたにもかかわらず、朝一番で辞表を出され、委員会開会できなくなりました。
河井前大臣はもっとひどい状況でした。参議院の委員会が開会できなくなったことに加えて、自らが所掌する会社法改正案を審議する衆議院の本会議がセットされていたにもかかわらず、朝一番で辞表を出して、本会議が開けなくなりました。
国会に対して内閣は連帯して責任を負っています。これ、総理、委員会セットされているものを、全部そちらの不祥事で、政府の、内閣の不祥事でひっくり返したと。よく総理は野党が審議をしないとかよく言われますが、とんでもない、政府が自分たちの都合で、さらには総理が任命した者が一月ちょっとで二人続けて、国会がセットされているにもかかわらず吹っ飛ぶ、こういう状況に至りました。逆に言うと、与野党関係なく、この議員の皆さんにも迷惑が掛かっています。
国会に対して連帯して責任を負うべき内閣として、この問題、このことについてはどう思われますか、では。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま申し上げましたように、私が任命をした大臣が、大臣が相次いで辞任する事態となったことにつきましては、まさに責任を痛感をしているところでございます。
もちろん、国会における議論においてもそうでございますが、それを含めた行政にも遅滞が生じることがあってはならないわけでございまして、その意味におきまして直ちに後任の大臣を決定したところでございまして、この上は、しっかりと我々、行政を前に進めていくことでその責任を果たしていきたいと、こう考えております。
○福山哲郎君 国会を遅滞、遅滞させたんですよ、総理。何言っているのか全く分かりません。
総理は、実は森友、加計学園のときには明確に責任を取るという表現をされていました。最近になって、責任を取るということを言わなくなりまして、責任があるという言葉と微妙に使い分けをされるようになりました。
パネル御覧ください。(資料提示)
これ、第二次安倍政権発足以降の大臣、副大臣、政務官の辞任若しくは暴言の一覧です。最後は金目でしょうと福島に行って言われた石原環境大臣は辞められませんでしたが、その後は、政治と金の問題。台風被害で視察に行って、おんぶをされて、長靴を忘れて、長靴業界はもうかったんじゃないかと言った政務官。東日本大震災が東北だったからよかったと言った大臣。沖縄県で相次いだ米軍機事故をめぐり、それで何人死んだんだとやじを飛ばした副大臣。総理と麻生大臣をそんたくして道路を造りますと、そんたく道路という言葉まで生まれた国交副大臣。復興以上に重要なのは○○さんと議員を持ち上げたオリンピック担当大臣。そして、今回の二人。総理、これ全員、総理が任命権者です。
任命責任はもちろん総理にあります。逆です。任命責任というか、任命権は総理にしかありません。これでも適材適所ですか。一九年に入ってもう一、二、三、四、五人目です。責任はあります。当たり前です。あなたの任命権は憲法に保障されている。痛感しています。まあ、それを痛感してください。でも、その後何になるかさっぱり分からない。これだけ続いている。
ということは、安倍政権は、不祥事が出るたんびに、行政を前に進めます、行政を前に進めます、延々と続くわけですか、誰も責任を取らないまま。総理が任命権者ですよ、これ全員。どうですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 私に課せられた使命とは何かということでございます。私に課せられた使命とは、まさにさきの選挙においてお約束したことを、政策をしっかりと進めていくこと、それが私の責任であります。
その意味におきまして、この度閣僚が相次いで辞任することとなったことは、まさに指名したのは私であり、責任を痛感しておりますし、国民の皆様に申し訳ない思いであります。
しかし、その中におきましても、私は政策を前に進めていく責任を負っているわけであります。その責任を放棄するわけには決していかないわけでありまして、しっかりとその責任を果たしていくことで……(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 御静粛に。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 国民の皆様に対する言わばお約束を実行していくことで責任を果たしていきたいと、こう思っているところでございます。
○福山哲郎君 総理、総理ね、行政をちゃんと執行させるのが責任だと。当たり前なんですよ、内閣は行政権に属するんだから。約束したことをやるのも当たり前なんですよ。
でも、総理、憲法七十二条では、内閣総理大臣は行政各部を指揮監督するんですよ。指揮監督してこれですよ。総理大臣は任命権があるんですよ。任命してこれですよ。行政だけじゃないんですよ、総理の責任は。その責任はどう取るんですかと言っているんです。連帯して内閣は国会に責任を負うんです。行政だけじゃないんです。行政を前に進めるだけが内閣総理大臣の仕事ではありません。
これ、見てください、これ。これ、全部総理が任命しています。指揮監督権限は総理です。どう思われますか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま申し上げたとおりでございまして、まさに私の責任とは、国民から期待されている政策を進めていく、結果を出していくことであろうと、こう思うわけであります。
今でいえば、まさにデフレ脱却を確かなものとしていくことであり、消費税を引き上げたわけでございまして、三歳から五歳、幼児教育そして保育の無償化もスタートしたわけであります。そうした政策をしっかりと実りあるものにしていくことが私に求められている責任であろうと、その責任を果たしていくことがまさに私に求められていることなのだろうと、こう考えているところでございます。
○福山哲郎君 何を言っているのか、さっぱり分かりません。
そして、彼らの中で、政治と金の問題については、ほぼ全員が辞められた後、何ら説明責任を果たされておりません。今回の二人の場合には、総理は、二人が責任を、説明責任を果たすべきだということを言われています、国会でも答弁されています。どうやってそれを担保するんですか。二人が出てこられるんですか。それは、任命した総理の責任なのではありませんか。
憲法審査会、昨日開かれました、やっと。これ、安保法制の後は、ずっと自民党が開くのを拒否していたんですね。野党だけではありません。これ、もしお二人出てこないんだったら、政倫審開いてお二人に説明してもらえばいいじゃないですか、国会にそういう場所があるんだから。
総理は、任命責任者として、ちゃんと出ていって説明しなさいと、私は国会で二人が説明するはずだと言っているんだと、そう指示されるべきだと思いますが、いかがですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) この度は、政治資金規正法あるいは公職選挙法等に関わる疑問が呈されたわけでございます。そうしたことについては、まさに国会議員としての責任、身分等に関わることでもあります。そういう指摘に対しては、これは内閣の一員であろうと一員でなかろうと、あるいは与党の議員であろうと野党の議員であろうと、指摘があればその説明を果たしていかなければならないわけであります。
菅原大臣も河井大臣も……(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 御静粛に。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 辞任に際しての会見で、今後とも説明責任を果たす旨述べているものと承知をしております。今後とも、自ら説明責任を果たしていかれるものと考えております。
○福山哲郎君 全く、総理、予算委員会で説明責任も任命責任も果たしていませんよ。そんなので何でそれが説明できるんですか。辞めたらそれまでですか。
さらに、びっくりした話が今日出てきています。
先般お辞めになった河井前大臣、大臣就任している最中にです、一月たつかたたないうちに、地元で自らの運転手に指示を出して、何と時速百四十キロで高速で走行していたという報道があります。広島県警がさすがに目が余るといって、河井前大臣の事務所に連絡があったといいます。事務所内の連絡、LINEの内容、私も入手しています。県警より、現在百四十キロで飛ばされていますが、このようなことをされたら、こちらとしてはかばい切れません、時間に余裕を持って時間割を組んでくださいとお電話がありましたと。河井前大臣、前大臣じゃないですよ、この時点ではれっきとした法務大臣ですからね。
こういった事案があったのかどうか、国家公安委員長、お答えください。
○国務大臣(武田良太君) その件につきましては、広島県本部において事実関係を確認し、それに基づいて適切に対処するものと承知をいたしております。
○福山哲郎君 ということは、公安委員長、事実関係を確認していただいたということですね。
○国務大臣(武田良太君) 広島県警において事実関係を確認し、それに基づいた上で適切に対処するものと考えております。
○福山哲郎君 一般論としてで結構ですが、公安委員長、こういった警護対象者の下でも、このような交通規制に違反するような走行は、これは許されるべきではないと考えますが、どのようにお考えになりますか。
○国務大臣(武田良太君) 同乗者の有無、それだとか用務によって左右、影響を受けることはございません。(発言する者あり)同乗者の有無、どういう方が乗っておるかどうか、そうしたことを含めて、それが影響を与える、左右されるということはありません。
○福山哲郎君 つまり、委員長、その同乗者が大臣であろうがSPが乗っていようが関係ないと、それは許されるべきことではないというふうにおっしゃったということでいいんですね。
○国務大臣(武田良太君) これは道路交通法上でありますけれども、最高速度違反の成否は、同乗者の有無やその用務に影響されるものではないというふうになっております。
○福山哲郎君 総理、あなたが任命した大臣は、大臣の最中ですよ、それも法務大臣ですよ。身を正すどころか、時速百四十キロで走れと指示をするような人物をあなたは大臣に任命したんです。この大臣は、辞任をされるときに、法務行政に対する国民の信頼が損なわれてはならないと言って辞任をされました。全く信用できませんよね。
もう一度問います。総理、あなたの責任ないんですか。あなたの責任は、総理の責任はないんでしょうか。任命責任はあるのは分かりますけど、こういった人物を大臣にして、大臣になって一月もたたないうちに、それも法務大臣が百四十キロで走れといって県警に注意をされる。これの横に乗っているSPさんも県警も、対応困ったと思いますよ。警察気の毒だったと思いますよ。これ、総理、どう思われますか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま委員が挙げられました事実については、私は承知をしておりません。政府としての立場としては、ただいま武田国家公安委員長から述べたとおりでございます。
いずれにせよ、相次いで閣僚が辞任に至ったこと、そうした結果となったことについて、任命したのは私でございますから、その責任を痛感をしておりますし、国民の皆様に申し訳ない、このように思っております。この上は、行政をしっかり前に進めていくことでその責任を果たしていく考えでございます。
○福山哲郎君 事実確認を、事実を確認していないといっても、実際にこういうものが出てきているわけです。総理、国会で何でもかんでも答弁をはぐらかしていたらいいというものではありませんよ。おかしいことはおかしいと言わなきゃ、やっぱり。
もう一枚パネル御覧ください。この数年間、安倍政権下において総理が前に進めると言った行政の問題です。
財務省は、森友学園での公文書改ざん、国会での虚偽答弁。結果として、総理大臣夫人、昭恵夫人が森友学園を視察した直後の交渉記録やメモは、相談メモは、これだけ出てきていません。ですから、いつまでたっても疑惑は晴れません。
内閣府、文科省は、加計学園問題で怪文書と切り捨てたものが結局は存在を認めることになりました。面会をしていないと言っていた総理秘書官が、実は加計学園関係者と三回も会っていたことが明らかになりました。
防衛省は、日報隠し、イージス・アショアは説明会で防衛省の職員が居眠りをしました。言語道断です。
厚生労働省は、働き方改革関連で裁量労働制のデータ、偽造しました。調査原票のデータの不備が四百件以上、毎月勤労統計の不正調査の横行、実質賃金の改ざん疑惑、もうこんなのばかりです。
法務省は、入管法の改正についてで、実は最低賃金を下回る事例も含めて、より高い賃金を見せるために偽装をしました。個票の開示は拒否をしました。
これ、総理、行政を前に進めていくという、総理が言われている行政がこのような状況です。先ほど申し上げたように、憲法七十二条で、あなたには行政各部を指揮監督する責任があります。これ、こんな異常な状況が続いていることについてどう思われますか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今委員が挙げられた一々の事柄について反論することはいたしませんが、一々反論をすることはいたしませんが……(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 御静粛に、静粛に。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) しかしですね、しかし、先ほど申し上げましたように、私に課せられた使命とは何かということでいえば、まさに国民の皆様にお約束したことをしっかりと実行していくことであろうと、このように思います。しっかりと経済を成長させ、仕事をつくり、賃金を上げていくということであります。外交においては、しっかりと日本の国益を確保していくという外交を前に進めていくことであります。それが私に課せられた使命であり、その責任を果たしていきたいと、こう考えております。
○福山哲郎君 その議論をすると、ちゃんと国会に出てきて、総理、もっと予算委員会やりましょう。議論してください。国益を外交で損ねているか損ねてないか、日ロの交渉も北朝鮮も、いろんな課題があります。国会出てきてください。
総理が予算委員会出てこないから国会開けない。国政の重要課題、たくさんありますよ。国会出てきてやりましょう、十分に。こんな四時間なんてそんな小さい時間ではなくて、ちゃんと二日も三日も予算委員会やりましょうよ。我々だってこんな問題やりたいわけじゃないですよ。国政の重要課題やりましょう。総理が出てこないからじゃないですか。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 御静粛に、御静粛にお願いします。
○福山哲郎君 総理が出てこないでしょう。参議院は参議院規則にのっとって予算委員会を開く。それを、総理が出てこないから、自民党の理事も委員長も困り果てたんだ。
やりましょう。国政の重要課題について、予算委員会出てきて存分に議論しましょうよ。議論があるんでしょう。どうですか。予算委員会出てきてください。イエス、ノーでお答えください。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 私は当然、憲法によって、当然、この国会から求められれば、ここで国政について説明する責任がありますから、当然その責任を果たしていきます。
その上で、少し申し上げると、国際的にはG7の国の首脳というのは大体一年間に四十時間ぐらい質疑をしておりますが、私は二百時間を、一年間で二百時間を超えて国会に出てきて質疑に応じているわけであります。まるで私がほとんど国会に出てきていないかのごとくの議論をされるから……(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) お静かにお願いします。答弁が聞こえませんので。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) それは違うということを国民の皆様にお示しをしたい。世界で私は恐らく最も圧倒的に多くの時間を国会で質疑に、質疑に応じていると、こう思うわけでございます。
その長い質疑の議論の中で、大切な外交について、あるいは災害のことについてもそうですが、経済のことについてもしっかりと求められれば答弁をしていくのは当然のことであろうと、このように考えております。
○福山哲郎君 全く説得力がありません。
ちゃんと国会出てくださいね、予算委員会、求めに応じて。そうしたら、すぐにでもまた参議院規則にのっとって求めますから。お願いします。国会で求められたら出てくるんでしょう、憲法にのっとって。
でも、おっしゃっていたように、憲法ではあなたには行政の監督責任もありますよ、任命責任もありますよ。それは全くできていないですからね。都合のいいときだけ憲法使わないでください。
いいですか、これ、どれ一つ取っても内閣総辞職に値するものだと僕思いますよ。しかしながら、本来なら責任を取らなければいけない方々が取っていません。
麻生財務大臣は、森友学園の文書改ざん、虚偽答弁、これは財務省にとっては前代未聞のことです。しかし、まだ大臣でいらっしゃいます。事務次官のセクハラ問題では、セクハラ罪という罪はないと言われました。男の番記者に替えればいいと発言されました。子供を産まない方が問題とも度々発言をされています。二千万の貯蓄問題では、報告書の受取を拒否されました。
総理、先ほど、あれだけ大臣、副大臣お辞めになっていますね。これ、麻生財務大臣だけはなぜ責任をお取りになられないんでしょうか。総理、教えてください。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) まさに、麻生財務大臣は、今そこに例を挙げられました一つ一つ、一々について私はここで申し上げることはいたしませんが、しかしその際、麻生財務大臣はそれぞれ説明をしておられるんだろうと、このように承知をしているところでございます。
麻生財務大臣、副総理におきましては、しっかりと国の財政を預かる大臣としての責任として、財政の健全化はもちろんでございますが、しっかりと経済を成長させていく上においても大いに貢献してもらいたいと、このように考えているところでございます。
○福山哲郎君 全く何を言っているのか分かりません。
総理にお伺いします。今回の英語の民間試験の問題です。
四年間という時期が、時間があったにもかかわらず今の今まで引っ張って、結局、英語民間試験の導入を延期せざるを得なくなりました。採点の公正性、地域間格差、会場の未整備、費用負担、試験が実施できる環境をつくり上げることができなかった。このことの責任は一体どこにあるんでしょうか。
総理は、まさか延期したからそれでよしと考えているわけではないと思います。税金を使い、全国の高校、大学を巻き込み、高校生、受験生に不安を与え、挙げ句の果てには延期せざるを得なかった。これは、普通は、文科大臣が責任を取るか、総理が責任を取るかという大きな問題だと思います。
教育は国家の根幹に関わります。問題の指摘は以前から出ていました。警鐘を鳴らしていたのは、実は野党も同様です。我々は身の丈発言で騒ぎ始めたのではありません。もうずっと、社民党の吉川先生、国民の城井先生、我が党でいえば川内先生や山内先生、もう二年、三年も前からこの問題については指摘を国会でしてきました。
それにもかかわらず、一顧だにせずに、専門家、高校の校長会、高校生、国会質疑、全てを無視をして強引に走り続けてきました。安倍政権の責任は大きいと思います。この責任は、総理、どう考えておられますか。
先ほどから何回も申し上げていますが、総理には行政各部を指揮監督する責任があります。行政権は内閣に属します。国会に対しても連帯して責任を負います。総理、これは、日本全国の国民、親、教職員、そして業者も含めて、民間英語試験の、みんなを巻き込んでこの状況になった。その環境をつくれなかった責任は、総理、どう考えられていますか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 御指摘の英語民間試験については、先般、萩生田大臣の判断により、経済的な状況や居住している地域にかかわらず、ひとしく安心して試験を受けられるような配慮などの準備状況が十分ではないため、来年度からの導入は見送り、延期することとされたものと承知をしております。
他方で、グローバル人材を育成する上で英語は重要なツールであることから、萩生田大臣の下で、そのために必要となる大学入試の在り方について、これまで指摘された課題を克服できるよう、しっかりと検討させていきたいと考えております。
○福山哲郎君 承知しておりますって、人ごとみたいに言わないでもらえます。総理としての責任はないのかと言っているんですよ。総理としての責任はないのかと言っているんです。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) この件については、既に衆議院においては萩生田大臣、答弁をしているところでございますが、この度、こうした結果となったことについては、それまで準備をしてきた受験生の皆さん、あるいは今関係者の皆さんについて委員の方からそれぞれ名前を挙げられたわけでございますが、そうした関係してきた皆様に多大な御心配と御迷惑をお掛けをしたわけでございまして、政府としても、そうした点については申し訳なく思っているところでございます。
この上は、しっかりと準備をし、受験生の皆様からも納得できるようなものにしていく上においてその責任を果たしていきたいと、こう考えております。
○福山哲郎君 文科大臣は、私は、今回延期を決めた時点で責任を取るような大きな問題だったと思いますよ。今も私は、文科大臣は辞任をされるべきだと思います。
萩生田文科大臣は、加計学園の獣医学部設置を官邸は絶対やると言っていると、これは文科省の文書で、本人は否定をされていますが、言ったと言われています。乳幼児の子育てはママがいいに決まっている、消費増税は先送りはまだ合う、増税をやめられるなら信を問うことになる、解散権まで言及をしていました。有力な方を衆院議長に、どうも議長の首のすげ替えまで言及をされてきました。挙げ句の果ては身の丈発言です。
総理、なぜ萩生田さんを文科大臣にされたんですか。加計学園の問題では、文科省から出てきたメモに萩生田大臣の言葉がありました。本人はそのことを否定されています。加計学園の問題については、文科省と萩生田大臣は利益相反しています。なぜ、こうやって利益相反している萩生田さんを文科大臣に任命したんですか。本来なら、この延期に当たって萩生田大臣にけじめを付けて、この身の丈で、高校生もそれぞれの保護者もみんな傷ついていますよ。何でこの方に次の制度設計ができるのかとみんな思っていますよ。ましてや、ええっ、乳幼児の子育てはママがいいに決まっていると。これ、いつの時代ですか、これ。
総理、なぜ萩生田大臣を文科大臣にしたのか、それからもう一つ、なぜこのけじめを萩生田大臣に取ってもらえないのか、お伝えください。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいまこの萩生田大臣に関わることでいろいろとおっしゃったわけでございますが、それにつきましては、今、萩生田大臣ここに来ておりますから、萩生田大臣からこの反論すべき点については反論させたいと思います。その上において私は答弁させていただきたいと思います。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 速記止めて。
〔速記中止〕
○委員長(金子原二郎君) 速記を起こしてください。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) いや、しかし、一方的な御指摘があってですね、その指摘が……(発言する者あり)いや、いや、その加計学園に関わることについては一方的な記述でありですね、いや、その経緯については……(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) ちょっと静粛に。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 本人の名誉に関わる、本人の名誉に関わることでありますから、本人、本人においてですね、反論させたいと思います。その上で私はお答えします。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 時間止めて。
〔速記中止〕
○委員長(金子原二郎君) じゃ、速記を起こしてください。
○福山哲郎君 じゃ、総理、文科大臣に任命された理由をお願いします。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 文部科学大臣に任命した理由という御質問にお答えをさせていただきます。
それにつきましては、萩生田文部科学大臣は、かつて政務官そして副大臣も務められたわけでありまして、自民党においても一貫して文教行政に関わってきた言わば文教政策の専門家、これはもう、自民党においては、それは多くの議員がそれは認めているところでございます。まさに任にふさわしいと、こう考えたところでございます。
○福山哲郎君 そうやって文教政策の専門家が子供たちに対して身の丈発言ということを言うこと自身が私は信じられません。それから、加計学園の問題について文科省の高等局長が官房副長官の部屋に行って相談をしたことについても、今の話でよく理解できました、よく理解できました。
もう時間がないので具体的な中身に入りたいと思います。残念ですが、ほかのことも聞きたかったんですが。
総理、英語の民間試験は延期になりましたが、記述式の問題に課題がいっぱい出ています。我々、立憲民主党、野党各党は協力をして、来週にでも記述式のテストの中止法案を提出する予定です。
総理、この記述式の国語と数学のテスト、総理、御覧になったことありますか。総理、御覧になったことありますか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) ちょっとお座りになってはどうですか。
この件につきましては、まさにこれは文教行政そのものでございますから、私は拝見したことはございません。これはまさに文部科学省そして文部大臣に任せているところでございます。
○福山哲郎君 総理、日本全国の子供たちの将来に関わる問題で、こんなに話題になっているんです。記述式のテストがどんなものかぐらいは是非御覧いただきたいと思います。
委員長、お許しをいただいて、総理に今拝見してもらってもよろしいでしょうか。
○委員長(金子原二郎君) はい、どうぞ。(福山哲郎君資料手交)
○福山哲郎君 これ、国語、採点本当に難しいんです。先日も、連日ですが、高校生が国会に来られて、四万人を超える署名を先日は文科省に届けてくれました。ある学生の言葉を紹介させてください。
定期考査でも採点ミスはありますし、先日、旧帝大である九州大でもミスが発覚しました。学問に精通した方が何度も確認した採点ですら起こり得るものです。学生バイトの採点に信頼して任されるわけがありません。SNSなどで、模試の採点バイトをする学生の、適当に付けたら終わるよ、よく分からないけどバツにしておいたなどの言葉もよく見聞きします。現在行われている進研模試においても採点ミスは何度も発覚しています。進研模試は福武ですから、今回の関係する団体が採点業務を入札して落としています。短期間でミスなく採点を行うのは不可能です。採点ミスが起こった場合の責任は誰が取るのでしょうか。採点者から情報漏えいが起きた場合、どうなるのでしょうか。
これまでマーク式だったため、自分の得点もはっきり分かり、その得点を基に第一希望に出願、又は、点が思うように取れなかったら第二希望との判断をしていました。今回は、自己採点は難しいし、A、B、C、D、Eの五段階評価になります。これにより、自己採点での一つのランクの違いで加点が大きく異なる場合があります。改革をするというばかりに意識した結果、理想と現実が懸け離れたものになっていると思います。これが記述式のテストを目の前にした学生の言葉です。
総理が問題を御覧いただいていないのは私ちょっと残念だったんですが、今回二回行われた試行テストの数学の正答率の一覧です。見てください。
試行二回、数学、問い(あ)、(い)、(う)、問い(あ)、(い)、(う)、問い(あ)、二十九年度分正答率二%、三十年正答率五・八、一〇・九、三・四%。一番ひどいのは、一回目の試行テスト、無解答、つまり全く答えができなかった、四九、五七、四六。半分が無解答になるようなテストはテストと言いません。三十年の執行分の問い(う)、無解答六二。こんなのテストと言わないですよ。これを五十万人に受けさせる有意性がどこにあるんですか。
大臣、総理、いかがですか。
○国務大臣(萩生田光一君) 入学者選抜における出題については、一般に試験実施者の判断によるものであり、御指摘の点について一概にお答えすることは困難ですが、しかし、大学入学共通テストの記述式問題については、試験実施者の大学入試センターが、試行調査において特に数学の正答率が低かったという結果を踏まえ、専門的見地より、より適切な出題を行うものと承知をしております。
○福山哲郎君 そんな人ごとみたいな答えは駄目です。
次、一番大事な自己採点。ごめんなさい、時間なくなったので急ぎます。
自己採点との乖離が三割という報道が出ていますが、個別に私、見ました。これ、見てください、難しいんですが。実際にはこの子はa評価なのに、ちょっと遠慮してcと自己採点した者、二階級自分は下に見た者、試行テスト、七万八千人います。実際にはc評価だったのに自分は上に評価、aと自己採点した者、四万二千人。実際にはd評価なのにcと自己採点した者、一万三千人。いいですか、a評価だったのにcと自己採点した子は、本当はここに受験したいと思っているのに下の受験、志望校下げざるを得ないんです。こんなのは試験と言いません。これ、どうするんですか。二段階のずれって本当にひどいと思いますよ。大きな不安を与えると思います。
大臣、お願いがあります。もう一回試行テストやりますね、一万人で。今、大臣はやると言い続けていますが、十一月にやられますよね、一万人で。これ、いつ結果出ますか。結果が出て、一回目と二回目の試行テストと同じようなこんなテストになったら、この記述式、やめていただけませんか、我々、国会で法案を出しますから。逆に言うと、その試行テストの結果が出る前でも審議してもらえませんか。こういった問題がいっぱいあります。大臣、やめるべきです。こんな自己採点できないのは不安を与えるだけです。どうか大臣、お答えください。
○委員長(金子原二郎君) 時間が来ておりますので、簡潔にお願いします。
○国務大臣(萩生田光一君) 先生の問題意識は十分承知しています。
試行テストは二回行ったんですけど、準備のためのもう一度試験がございますので、この結果を踏まえて、採点がしやすいきちんとした制度をつくり上げていきたいと思っております。
○委員長(金子原二郎君) 福山君、時間が来ていますので。
○福山哲郎君 採点がしやすい制度ではなくて、その結果によっては是非中止にしていただきたい、そのことを検討してくださいとお願いをして、質問を終わりたいと思います。
ありがとうございました。
○委員長(金子原二郎君) 以上で福山哲郎君の質疑は終了いたしました。(拍手)


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