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2006

第164国会 参議院 環境委員会 2006年6月15日


長期的気候安定化をめざす決議 採択

○委員長(福山哲郎君)
 環境及び公害問題に関する調査を議題といたします。
 この際、便宜私から、自由民主党、民主党・新緑風会、公明党、日本共産党及び国民新党・新党日本の会の各派共同提案による長期的な気候安定化を目指した取組の強化・拡充に関する決議案を提出いたします。
 案文を朗読いたします。

   長期的な気候安定化を目指した取組の強化・拡充に関する決議(案)

 地球の平均温度は、既に産業革命前と比べて二〇〇〇年に〇・六℃上昇しており、ハリケーンや大型台風の猛威、集中豪雨、海面上昇や高潮被害、熱波、感染症の拡大、砂漠化、生態系の異変など地球温暖化による影響が顕著になりつつあり、事態は深刻である。
 我が国においては、地球温暖化対策推進法の三度目の改正が行われ、一段と強化されつつあるが、一方、国際的には、二〇〇七年にIPCC第四次報告があり、さらに二〇〇八年にはG8日本サミットが開催されるなど、日本の役割はますます高まっており、気候変動枠組条約の究極の目的を達成するための研究及び諸政策の緊急性を再確認することである。
 EUは首脳会議において地球の平均表面温度の上昇を産業革命以前に比べ二℃を超えるべきではないとしている。政府は、超長期的視点からの抑制目標について機敏な情報収集と精査を行い、できる限り早期に一定の見解を示すことが期待されていることを認識し、と同時に二〇五〇年の将来像から現在の対策を考える政策研究等の展開により、有益な情報を得ること、さらに関連の国内政策についての検討に努めることである。
 我々、現世代、特に議会人は、列国議会同盟(IPU)の決議「環境管理及び地球環境悪化との闘いにおける議会の役割」を認識し、持続可能な社会形成に取り組みつつ、かけがえのない地球を将来世代に譲り渡すことができるように行動しなければならない。
   右決議する。

以上でございます。
 本決議案を本委員会の決議とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(福山哲郎君)
 御異議ないと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 ただいまの決議に対し、小池環境大臣から発言を求められておりますので、これを許します。
○国務大臣(小池百合子君)
 ただいまの御決議につきましては、その趣旨を十分に尊重いたしまして努力する所存でございます。

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