09/07

2015

「元最高裁長官、違憲と発言。」


こんばんは。

昨日は地元に帰り、京丹波町で全京都車いす駅伝競走大会・全京都車いすミニ駅伝競走大会が開催されました。私も京都府身体障害者団体連合会会長として、主催者を代表してご挨拶しました。
強い雨が降りしきる、最悪のコンディションでしたが、日頃の練習の成果を発揮すべく、懸命に走り抜ける皆さんの姿に頭が下がりました。選手の皆さんはもちろんですが、関係者、ボランティアの皆さんの献身的なお力添えに本当に感謝です。お疲れ様でした。

さて、安保特別委員会は、明日午後から参考人質疑を行います。
報道等を通じて、与党側から様々な声が聞こえてきますが、前回も書いた通り、この参考人質疑は採決の前提となるものではなく、まだまだ審議の折り返し地点との認識です。

そんな中、先週、山口繁・元最高裁判所長官が今回の政府案に関して、集団的自衛権を認める立法は憲法違反と言わざるを得ないとの発言をされています。
これまで、歴代の内閣法制局長官や多くの憲法学者が違憲との発言をされてきましたが、「憲法解釈の最高権威は最高裁」と自民党幹部が言ってきた「憲法の番人」を務めていた方が公に発言されるのは初めてであり、極めて重いものです。三権分立の我が国で、立法府で審議中の法案に対して、元とはいえ、最高裁長官が発言することなど、異例中の異例であり異常事態です。それだけ、危機感が強いのではないでしょうか。
山口・元最高裁長官は、「憲法9条についての従来の政府解釈は単なる解釈ではなく、規範へと昇格している」、「72年の見解が誤りだったと位置付けなければ、論理的整合性は取れない」とも発言されています。砂川判決についても、「集団的自衛権の行使を意識して判決が書かれたとは到底考えられません」としています。
政府要人からは「一私人の発言だ」などという傲慢かつ不穏当な発言がされています。少しは謙虚になるべきです。

明日の参考人質疑では、元内閣法制局長官の大森政輔さんが意見陳述をされます。ご注目いただきたいと思います。

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