09/14

2015

「参院安保特別委員会報告22日目」


こんばんは。
参院安保特別委員会は、総理出席・テレビ入りの集中審議を行いました、

今日14日で、法案が衆院から参院に送付されて61日目。いわゆる「60日ルール」での衆院再議決が可能となる日を迎えました。60日の前の9月11日には採決する、と言っていた与党の思惑通りにはいきませんでした。
委員会の審議の状況を考えれば、採決などとんでもありません。いまだに答弁が二転三転し、参院での審議中断回数もとうとう110回を超えました。

今日の審議では、民主党から北澤理事が、これまでの質疑を総括・整理する形で総理の姿勢を改めて追及するとともに、立法府に対する認識を質しました。経験を重ねた北澤理事からの発言は説得力がありました。
大塚委員は、存立危機事態は侵略されている状況ではないことを確認した上で、外形的に先制攻撃することもあることを指摘しました。
大野委員は、PKO法について国際的な標準となっている普遍性と五原則にある中立との関係を質しました。中谷防衛相は何度も答弁に窮し、法制局は普遍性の観点からの法案審査をしておらず、自衛官が国内法で裁かれる恐れがあることが明らかになりました。

また、公明党の山口代表の質問に対して、総理から、ホルムズ海峡での機雷掃海について「現実の問題として発生することを具体的に想定しているものではない」との答弁がありました。委員会室で驚きの声とあきれた声が上がりました。
ホルムズ海峡の事例は、他国領域での活動する例外として、総理が法案審議の当初から必要性に言及してきたものであり、衆参190時間超の審議を経た現時点で、とんでもない発言です。これまでの審議は一体なんだったのでしょうか。

今日の審議の模様はこちらからご覧ください。

今後の委員会ですが、明日の午前中に一般質疑を求めましたが、与党から開催できないとの回答があり、明日15日午後から中央公聴会、16日午後は横浜で地方公聴会を開催します。
それ以降についてはいまだ全く白紙です。

明日の公聴会の野党側の公述人は、公述順に、濱田邦夫・元最高裁判事、小林節・慶應義塾大学名誉教授、松井芳郎・名古屋大学名誉教授、奥田愛基・SEALDs代表です。奥田さんは学生団体の代表として、全国の学生の反対の声をまとめ上げて来られました。路上で闘ってきた奥田さんが、今度は路上の学生、国民の声を国会に伝えに来ていただきます。
今日も国会前には数万人の人々が集まっています。

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