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2018

第196国会 参議院 予算委員会 2018年3月27日


○福山哲郎君 福山です。
証人におかれましては御苦労さまでございます。あなたとは、あの震災のときに復興対策本部の次長として頑張っていただいたと思っておるので、こういう場でお会いするのを本当に残念に思っております。国民のために、また、財務省は未来永劫続きます、財務省の信頼を回復するために、正直に答弁をいただきたいと思います。
頭脳明晰な佐川さんの割には、ちょっと分からないんですよね。法令にのっとって契約したんですよね。じゃ、何で文書改ざんする必要があったんですか。
○証人(佐川宣寿君) 大変恐縮でございます。
書換えが行われた決裁文書の経緯等につきましては、私、告発をされている立場でございますので、御答弁を控えさせていただきたいと思います。
○福山哲郎君 文書の改ざんについて、あなたは関わっているかいないか。関わっていないなら、ここで明確に関わっていないとおっしゃればいい。ここは証人喚問の場だから、事実を解明する場だから。
で、あなたが言うように、理財局でやったと、理財局でやったという中で改ざんしたと言われているんだったら、あなたはその中の一人としては関わったということですね。
○証人(佐川宣寿君) もう今の御質問もまさに今の捜査が行われている中の話でございまして、誰がどういうふうに関与したのかというのは、私も含めまして今捜査の対象になっているということでございます。
○福山哲郎君 だから、あなた、関わっていないんだったら関わっていないと言えばいいじゃないですか。
ということは、理財局でやったということをあなたが言われているということは、あなたもそのうちの一人だということですね。もう一回お伺いします。
○証人(佐川宣寿君) その点も含めまして、まさに、誰がどういう経緯でということがまさに捜査の対象になっているということでございます。
○福山哲郎君 もう一つ分からないんですね。
改ざんの経緯については刑事訴追のおそれがあると言って今も全く答えないのに、何で総理官邸の関与や大臣の関与だけは明確に否定されるんですか。これも経緯なんじゃないんですか。これも経緯じゃないですか。
○証人(佐川宣寿君) 冒頭申し上げましたが、この案件はまさに国有財産の売却という個別案件でございまして、そういうものは理財局の中で対応するものでございまして、この昨年の中で私が理財局長をしておりました間、そういう官邸なり大臣とか、そういうところからの指示がなかったので、指示はありませんでしたというふうにお答え申し上げておるところでございます。
○福山哲郎君 だって、関与していたかどうか分からないあなたがですね、指示をもらったかどうかなんて、あなた、だって、そんなこと関係ないじゃないですか。あなた、関与したかどうかも言ってないんだから。全く矛盾していると思いますよ。
あなたが改ざん前の文書を少なくとも国会であると言ったのは、二月の二十七日です。で、三月の二日、私とのやり取りです。
委員長、ちょっと議事録をお見せしてもいいでしょうか。
○委員長(金子原二郎君) 速記を止めて。
〔速記中止〕
○委員長(金子原二郎君) 速記を起こしてください。
○福山哲郎君 今御覧をいただいた三月の二日の議事録で、佐川さんは明確に決裁文書があることを認めておられます。それから、国会に提出を求められていることを認めておられます。先ほどの証言の中で、何で書き換えたのかというのを明確に言われないんだけど、決裁文書の提出を求められているということが言われています。
この三月二日、明確に決裁文書の存在を認めています。二十七日も認められました。この時期には改ざん前の文書があることは御存じでしたね。
○証人(佐川宣寿君) 今のその読ませていただいた最初のところでございますが、決裁文書三十年保存という文書管理規程がございまして、当然そういうものはあるだろうというふうには分かっておりましたので、そういうことを、まさに自分が見たかどうかということ、というコメントとは関係なく、そういう決裁文書はあるだろうということを申し上げたわけでございまして、私自身がいつその決裁文書を認識したかという点につきましては、そこの点については答弁を差し控えさせていただきたいというふうに思っております。
○福山哲郎君 全く理解できません。だって、その後、答弁ずっとしているんだから。
そして、さらに、ここで改ざん前の決裁文書と別の虚偽の答弁をされています。じゃ、虚偽の答弁は、どこで誰が何の根拠で作ったんですか。
○証人(佐川宣寿君) その、今委員がその、虚偽の答弁とおっしゃいましたが、それは、その、虚偽の答弁であったかどうかは、私自身がその書き換えられた決裁文書をどの時点で、いつどういうふうにして認識したかに関わる話でございまして、それが本当に虚偽の答弁だったかどうかの認識に関わる話だろうというふうに思っておりますので、その点についても同様でございまして。
○福山哲郎君 今は昨日の太田局長の答弁と完全に異なっているんですが、虚偽かどうかは別にして、じゃ、この答弁書は原課が作ったということで、先ほど言われたのでいいですね。
じゃ、この原課は、虚偽かどうかは別にして、あなたの虚偽の答弁をベースに原課は作った。原課は当然、大臣官房に審査を受けていますね。これはイエスかノーかで答えてください。
○証人(佐川宣寿君) その最初の虚偽の答弁云々の話は、まさにその決裁文書の認識の話でございますので、お答えは差し控えます。
それから、理財局の答弁は、ああいう状況の中で、官房の決裁というものを別に受けるわけではなくて、まさに、原課が作ったものを局長室に入れていただいて、私が日々大量に持ち込んで読んでいたというのが実態でございます。
○福山哲郎君 非常に理解し難い答弁がたくさんあります。もう本当に信じられません。
あなたは、先ほど、勉強の成果で、安倍昭恵総理大臣夫人等の関与はなかったと言われました。ここは証人喚問の場です。あなたの勉強の成果を聞く場ではありません。あなたはファクトに基づいたわけではないですよね、勉強の成果ということは。そこは一言お願いします。
○証人(佐川宣寿君) 貸付けも売却も、鑑定士に掛けた下で契約書を作っているということでございます。
○福山哲郎君 勉強の成果とあなたは言ったから、私はそう申し上げているんです。
非常にこの証人喚問は、逆に疑惑を深めて、証人は来ていただきましたけれども、あなたは火に油を注いだと、そのことを申し上げて終わりたいと思います。
ありがとうございます。

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