07/17

2009

自民党はどうなってしまったのか・・・?


本当にごぶさたして申し訳ありません。
この1ヶ月程、静岡知事選や都議選があり、マニフェスト策定は佳境を迎え、水俣病の解決に向けた与野党協議が断続的に続き、土日は全国の選挙応援と、まさしく忙しい日々を過ごしています。

今週は都議選惨敗を受けて自民党が揺れに揺れました。しかしながら、結局は「泰山鳴動ネズミ一匹」という有様で両院議員総会は開かれず、来週ガス抜きの懇談会がわずか1時間ほど開かれることになったようです。
これで21日解散、8月30日投票が確定しました。まさに暑い夏が始まります。

今の自民党を見ながらいくつかの感想を述べたいと思います。

(1) 政権担当能力って何でしょう。
「民主党に政権担当能力はあるのか?」最近よく聞かれる質問です。
しかし、安倍、福田、麻生氏が3代続けてわずか1年で限界を露呈してしまった自民党の政権担当能力はどう評価すればいいのでしょうか。
民主党は、これまで政権を荷ってこなかったので、政権担当能力があることを残念ながら証明できません。しかしながら、2003年菅代表、2005年岡田代表、2007年小沢代表とずーっとマニフェストを掲げてきました。この中に流れる基本政策等は全くぶれず、変わっていません。
我々はこの10年間、政権交代に向けて準備をし続けてきました。その集大成が今度の2009年鳩山代表マニフェストです。
準備をしてきた民主党への期待か、政権担当能力にやや疑問を持たざるを得ない自民党との比較がこの選挙です。

(2) いったい何を問うための解散なのか、大義はどこにあるのでしょうか?
麻生総理が異例の解散予告をして1週間が過ぎました。一体何をもって国民の信を問うのでしょうか。
まさか「党内の麻生降ろし防止のための解散」とは言えないと思いますが、国民からは「任期ギリギリまで解散を打てず、結局、自民党内の政争に解散カードを使った」としか見えないと思います。地方選で負け続け、都議選惨敗のあげくに、ここしかタイミングがなかった解散は、麻生総理の決断とは到底言えません。
「政局よりも政策」と言い続けて先送りしてきた総理は、21日の解散日に、どんなコメントを国民に向かって出されるのでしょうか・・・・。

(3) 自民党のマニフェストはいったいいくつになるの?
自民党のマニフェストの作業がなかなか見えません。相変わらず役人丸投げなのかどうかもわかりません。そんな中、それぞれの候補者が独自マニフェストをつくるなどという信じられない話も飛び出してきました。驚くばかりです。
政権選択選挙に、同じ党から複数のマニフェストが出されるなどという暴論が議論されること自体、国民をバカにしているとしか思えません。

あまり批判をするのは好きではありませんが、率直に感じたことを書かせていただきました。

暑い中、ご自愛下さい。

明日、「みのもんたのサタデーずばッと!」に出演させていただきます。


2009年7月
« 6月   8月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  


民主主義が
一度もなかった国・日本

宮台 真司 福山 哲郎(幻冬舎)
重版決定!

Amazon.co.jp で詳細を見る