03/12

2018

「驚くべき事態」


こんばんは。
今日の午後、驚くべき改ざん前の文書が開示されました。
これまで「忖度、改ざん、隠蔽の疑いがあるのでは?」と審議されてきた内容をまさに裏付けするものでした。
森友問題発覚から約1年。「国会審議の時間を返せ」と言いたい気持ちです。

日本の政治史上あってはならない事態が起きているという認識です。
以下は、野党幹事長・書記局長会談の後の私のマスコミへの発言要旨です。
少し重複することもありますが、ご紹介します。

残念ながら、いまのところ、与党は幹事長会談に応じる様子はありません。

*****

この決裁文書改ざんについては、事実を隠ぺいする驚くべき事態であり、国会審議の信頼と前提を覆す、前代未聞の異常事態である。日本の民主政治の危機、崩壊そのものである。
財務省理財局だけでこれらの判断をすることなど、絶対にあり得ない。官僚だけに責任を押し付けることで済まされるはずもない。安倍政権の責任は、極めて重い。政府の信頼は失墜している。
政府が与党とともに、責任の所在、何故このような事態に至ったかについて、今後どのように国会、並びに国民に説明するかが問われている。

この状況を打開するために、政府・与党がわれわれ野党に向かって、また国民に向かって、事態の収拾へどういった提案をしてくるのか、責任を果たすよう、強く求めていきたい。

まさに国会審議に入れるような状況にはない。根底から信頼が覆っている。
与党の幹事長に野党の総意を伝えることによって、政府・与党から回答を得ていきたい。

以上


03/09

2018

「森友学園問題は新しい局面に」


こんばんは。
森友学園を巡る財務省の文書改ざん疑惑について、新しい局面を迎えました。

佐川 国税庁長官が辞任しました。
麻生財務相の会見では、「国会対応で丁寧さを欠き、審議の混乱を招いた」「決裁文書の提出時の担当局長であったこと」等を理由としていますが、やはり改ざんがあったということでしょうか。
佐川長官が辞任して済む話ではありません。官僚に責任をなすりつけておしまいにしてはいけません。当然、政治の責任が問われます。

他方で、国際的にも大きな動きがありました。
4月中の南北首脳会談の開催に加えて、5月までに米朝首脳会談が行われることになりました。
過去の経緯を振り返れば、北朝鮮が非核化に向かうのか注視するべきであり、具体化するまでは圧力を継続するべきです。
4月に日米首脳会談を行うことになったようですが、我が国の頭越しに米朝対話が決められたのではないか、と危惧します。

本日、午後7時すぎから、辻元国対委員長とともに、自民党の二階幹事長に申し入れを行いました。
以下に、その後の私の記者会見の要旨を掲載します。
<会見要旨>

佐川国税庁長官の辞任が発表される。何故今までお辞めにならなかったのか。文書の「改ざん」疑惑が出てから辞任するということは、逆に、より改ざんの疑惑が深まったことになるのではないか。真相の解明には、全くつながっていないと考える。官僚に責任転嫁をするだけでは済まされない。当然、政治の責任が問われる。

佐川国税庁長官の辞任の報道を受けて、この問題は局面が変わったと判断をした。来週の月曜日に財務省から報告があると今聞いている。現状では、月曜日には国会の委員会が開かれる予定はないので、財務省からの報告を、とにかく衆議院・参議院にするように、そのことが必要であるという認識に立って、辻元国対委員長にご尽力いただき、二階幹事長と面会の場を持った。

私から以下の四点について申し上げた。

月曜日に、財務省のヒアリングの結果が出ると聞いている。その結果を速やかに衆参に報告をしていただきたい。そしてその場において、書き換え文書の存否についても明らかにしていただきたい。

国会法104条に基づく資料の提出を求め、参院予算委員会で与野党合意の上で議決をするべきである。

佐川国税庁長官の辞任が発表されたが、真相解明に向けて証人喚問は避けられないと考えており、そのことも求めたい。

国会は森友問題ばかりをやっているわけにはいかない。政府においては速やかに、この問題についての真相解明と、国民が納得するような説明を行うと同時に、本日、米朝首脳会談が決まるという、国際政治の場においても大きな局面転換の報道が流れている。われわれとしては、こうした北朝鮮問題の動きを受けて、米朝首脳会談に至る経緯、日本政府の対応、今後の見通し、対処方針等について、委員会の場で安倍総理から報告を求めたい。

以上、申し上げたところ、二階幹事長からは、承ってしっかり考えて対応したい。円満な国会運営をしていきたい、といった回答があった。


03/08

2018

「財務省の文書改ざん疑惑 政府与党に抗議」


こんばんは。
国会は、財務省がこれまでと同じ文書を出してきたにも関わらず、与党が強行に予算委員会を開会し、無理やり時間の消化につとめました。考えられない横暴な運営です。

今日午後、野党6党で文書改ざん疑惑についての決起集会を開催しました。そのときの私の発言要旨を以下に掲載します。
加えて、今日の毎日新聞夕刊の記事は改ざんを傍証する有力なものになってきそうです。
○ 国会の審議が空転し、混乱をしているのは、全て財務省の対応に起因するものであり、政府・与党の責任と言わざるを得ない。この問題は日本の政策決定に関する非常に重大な問題であり、国会への冒涜、国政調査権の蹂躙である。

○ 本日、参議院予算委員会理事会に提出された文書は、これまで国会議員に提出されたものと全く変わらず、このことをもって文書を提出したということを認めるわけにはいかない。さらには、別の文書の存在についても全く明らかにせず、昨日までと同じ状況、全くのゼロ回答である。

○ また、本日の予算委員会理事会に提出された経緯は、与党の二幹二国の要請に応じてのものであり、与党もこのことについてどのように考えているのか、与党のメンツも潰されたと言わざるを得ない。野党は一致して、国会法104条に基づく資料の提出を、与野党合意で、予算委員会で議決するように求めていきたい。

○ 一方で、そういった資料の提出状況にありながら、参議院の予算委員会を強行で開会したことは、許すことはできない。ましてや野党の質疑時間を空回しして時間を消化したのは、不届き極まりない国会運営であり、このことについて強く抗議する。

○ 最低限、二種類の文書があるのかどうかについて明らかにするべきであり、そのことを強く財務省に求めていきたい。


02/15

2018

「昨日の衆院予算委員会のご報告」


こんばんは。

明朝、日野市議選に立憲民主党から立候補している森沢美和子さんの応援に入ります。
7時台に京王線の高幡不動駅南口に伺います。

さて、昨日、衆議院予算委員会で、枝野幸男代表が質問に立ちました。
以下、ご報告します。

まず、一昨日、長妻議員が指摘した、裁量労働制による働き方の方が一般の労働者よりも時間外労働が短いとの趣旨の答弁について取り上げました。直前に、政府は総合実態調査の結果と総理答弁を撤回しましたが、そのことによる質疑時間の空費を問題視するとともに、根拠となった調査データの提出を求めました。働き方改革関連法案が誤ったデータに基づく議論で出てきた法案であることが明らかになりました。

次に、1月30日に東京高裁で判決があった、現役自衛官による裁判を取り上げました。この裁判において、国側は「現時点で存立危機事態は発生しておらず、国際情勢に鑑みても、将来的に存立危機事態が発生することを具体的に想定し得る状況にはない」と主張しています。一方で、存立危機事態が生ずるかもしれないと違憲の安保法制を強引に押し進めておいて、もう一方で具体的に想定しえないと主張するのは二枚舌であると指摘しました。政府からは、係争中であり答えられないと繰り返すだけでした。
その流れで、憲法についての議論を行いました。
9条改定に関して、「具体的にどのような条文を規定するかにより、一概には言えない」との内閣法制局長官の答弁を踏まえて、具体的な条文を示していないのに「今までと変わらない」と総理が発言していることの矛盾を指摘しました。重ねて、解散権の制約、臨時国会の召集期限についても確認しました。

昼休憩をはさんだ午後の最初は、待機児童問題について取り上げました。
受皿整備の前提となっている「32万人」には、はじめから諦めて利用申し込みをされていない方は含まれていないことを確認した上で、幼児教育・保育料の無償化の方向性は望ましいが、無償化よりも全入化を優先すべきと追及しました。

最後に、森友学園への国有地売却問題を取り上げました。
新たに出てきた文書で、法務担当者から書類を整理・収集しておく必要があると指摘されているのに、交渉文書を破棄したことの不適切性を指摘。文書を破棄したとの答弁を繰り返した佐川国税庁長官について改めて証人喚問の要求をするとともに、確定申告の時期にあたって納税の納得感を高める努力を求めました。

緊張感のある約2時間の質疑でした。
実際の質疑の様子は、こちらをご覧ください。
【衆議院TV】 goo.gl/Rn5D1Y


01/29

2018

「故 野中広務先生を偲ぶ」


野中広務元官房長官のご逝去に対し、心から哀悼の意を表します。
ご冥福をお祈りいたします。

参院本会議の代表質問で「安倍政権の下、日本の専守防衛という国是が変質しているのではないか。」と訴えた直後の新幹線の車中で野中広務先生が亡くなられたというニュースが飛び込んできました。
年末に倒れられ、野中事務所に容態とお見舞いが可能かどうか、問い合わせをした矢先のことでした。

まずは、野中先生が衆議院議員を勇退されてからの晩年、党派を超えて温かいご指導を賜ったことに心から感謝を申し上げたいと思います。
私が初当選をさせていただいた1998年頃には、すでに野中先生は自治大臣、国家公安委員長を歴任され、小渕内閣では剛腕の官房長官として大物政治家の名声を欲しいままにされていました。
もちろん、同じ京都の選挙区とはいえ、一年生議員の私から見れば、近寄りがたく、怖く、遠い存在であったことは言うまでもありません。
そんな一年生の私にも花形委員会である予算委員会デビューの機会が訪れました。
総理をはじめ全閣僚が居並ぶ中、緊張でガチガチだった私の甚だ稚拙な質問が終了し、休憩に入った直後、閣僚席から野中先生が私の方にゆっくりと近づいて来られました。
「まずい、これは怒られる・・」と思わず首をすくめた私に、すっと手を出され「とてもいい質問だったよ。」と、にこやかに握手を交わしてくださいました。あの一瞬は忘れることはできません。その一言が、若造議員にとって、その後の政治人生にどれほどの勇気になったか計り知れません。

私が内閣官房副長官の時は、度々携帯電話に連絡をいただき、その時の政治状況への対応に貴重なアドバイスを賜りました。特に日中関係に関して、長年の友人関係、交流を通じた説得力のあるご助言を頂きました。

野中先生の行きつけのお店に、京都西陣の「天喜」という天ぷら屋さんがあります。何度かご一緒させていただきました。
美味しい天ぷらをペロリと平らげられたあと、何と特別メニューとして締めにステーキまでが出てきました。ニコリと笑いながら美味しそうに召し上がっておられたのが印象的でした。80歳代とは思えぬ旺盛な食欲に驚かされたものでした。
園部町長や府会議員時代の思い出、反戦、沖縄、中国への思い、膝の周りを毎日ハンマーで叩かれている健康法など多くのお話を承りました。

野中先生は、つい先頃まで「社会福祉法人 京都太陽の園」の理事長として、障害者と深く関わっておられました。その関係だと思いますが、長年、京都府身体障害者団体連合会の会長にも就任されていました。
今から6~7年前、突然野中先生からお電話を頂き、「ぼくはもう歳だから、君にこの団体を任せたいと思っている、いいね。」というお話を頂きました。
私は驚き、恐縮しながら「大変有難く、もったいない話ですが、先生の後継などとはおそれ多すぎます。私はその任には力不足です。申し訳ありません」と丁重にお断りさせていただきました。
その後またお電話を頂き、三度目の電話でとうとう怒られました。
「君は、これほどぼくが言っているのに受けられんのかね。」
これが、現在、私が京都府障害者団体連合会の会長をさせて頂いている理由です。
おかげで障害者との数多くの出会いを頂き、障害者政策は、まだまだとはいえ、私のライフワークの一つとなりました。
昨年、太陽の園の理事長をご勇退されたことを機に、長年の功績を称えて連合会で何らかの表彰を、と考えていたのですが、それが叶わなかったことが心残りであり、大変申し訳なく思っています。

1997年に衆議院本会議で「国会の審議が大政翼賛会のようにならないよう、若い人にお願いしたい」と呼び掛けられました。まるで今の時代を予兆されていたかのような発言です。
常に弱者の視点を持ち、安保法制に反対され、反戦を強く主張されたその姿は、現在の安倍政権や自民党から失われた姿勢そのものです。
「影の総理」「ケンカ師」 「剛腕」・・・政治家にはいろいろな評価が付きまといます。しかしながら、ここまで懐が深く、義理と人情、平和や弱者へのいたわりを大切にしてこられた野中先生は、まさに古き良き時代の保守政治家を自ら体現されていたのではないでしょうか。

野中先生、お世話になり、本当にありがとうございました。
京都、日本のために尽くされた壮絶な人生をおつかれさまでした。どうかゆっくりとお休み下さい。


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