09/16

2015

「参院安保特別委報告23日目。再度の強行採決。」


おはようございます。

昨夜は、中央公聴会後の理事懇談会で、突然締めくくり的総括質疑の申し出があり、こちら側が到底受け入れられない、と大もめにもめて、一度中断しました。再開後、むりやり強行採決されたため、大混乱しました。

一方、参院安保特別委員会では、午後から中央公聴会が開かれました。6人の公述人からご意見を伺いました。
それぞれの公述人のお話しは、素晴らしく、歴史に残る公聴会だったと思います。
この中央公聴会でも、採決は時期尚早との意見があり、まだ今日の地方公聴会での話も聞いていない段階での提案は断じて認められません。

その公聴会では、学生団体SEALDsの中心メンバー・奥田愛基さんも公述人として出席いただきました。奥田さんは、日本全国で2000カ所以上、累計130万人以上が主体的に路上に出て声を上げていることを紹介し、説明不足で、到底納得することができないと話されました。
奥田さんの「与野党の皆さん、どうか若者に希望を与えるような政治家でいてください。国民の声に耳を傾けてください」との発言を受けとめれば、その直後に締めくくり的総括質疑を提案するなど考えられません。
また、濱田邦夫・元最高裁判事も、ストレートな物言いで、政府案の違憲性を明快に指摘されました。
昨日の公聴会の模様はこちらからご覧ください。

今日は13時から、新横浜プリンスホテルで地方公聴会が開催されます。強引な委員会運営には納得できませんが、地方公聴会は外部の方が来られるので、予定通りです。
その後の動きも含め、引き続き緊張感をもって、臨んで参ります。


09/14

2015

「参院安保特別委員会報告22日目」


こんばんは。
参院安保特別委員会は、総理出席・テレビ入りの集中審議を行いました、

今日14日で、法案が衆院から参院に送付されて61日目。いわゆる「60日ルール」での衆院再議決が可能となる日を迎えました。60日の前の9月11日には採決する、と言っていた与党の思惑通りにはいきませんでした。
委員会の審議の状況を考えれば、採決などとんでもありません。いまだに答弁が二転三転し、参院での審議中断回数もとうとう110回を超えました。

今日の審議では、民主党から北澤理事が、これまでの質疑を総括・整理する形で総理の姿勢を改めて追及するとともに、立法府に対する認識を質しました。経験を重ねた北澤理事からの発言は説得力がありました。
大塚委員は、存立危機事態は侵略されている状況ではないことを確認した上で、外形的に先制攻撃することもあることを指摘しました。
大野委員は、PKO法について国際的な標準となっている普遍性と五原則にある中立との関係を質しました。中谷防衛相は何度も答弁に窮し、法制局は普遍性の観点からの法案審査をしておらず、自衛官が国内法で裁かれる恐れがあることが明らかになりました。

また、公明党の山口代表の質問に対して、総理から、ホルムズ海峡での機雷掃海について「現実の問題として発生することを具体的に想定しているものではない」との答弁がありました。委員会室で驚きの声とあきれた声が上がりました。
ホルムズ海峡の事例は、他国領域での活動する例外として、総理が法案審議の当初から必要性に言及してきたものであり、衆参190時間超の審議を経た現時点で、とんでもない発言です。これまでの審議は一体なんだったのでしょうか。

今日の審議の模様はこちらからご覧ください。

今後の委員会ですが、明日の午前中に一般質疑を求めましたが、与党から開催できないとの回答があり、明日15日午後から中央公聴会、16日午後は横浜で地方公聴会を開催します。
それ以降についてはいまだ全く白紙です。

明日の公聴会の野党側の公述人は、公述順に、濱田邦夫・元最高裁判事、小林節・慶應義塾大学名誉教授、松井芳郎・名古屋大学名誉教授、奥田愛基・SEALDs代表です。奥田さんは学生団体の代表として、全国の学生の反対の声をまとめ上げて来られました。路上で闘ってきた奥田さんが、今度は路上の学生、国民の声を国会に伝えに来ていただきます。
今日も国会前には数万人の人々が集まっています。


09/11

2015

「参院安保特別委員会報告21日目。総理に3度目の質問。公聴会の公募95人中法案反対95人賛成ゼロ。」


こんばんは。
東北・関東地方で大雨による被害が続いています。引き続きの早急な救援活動・捜索活動をがんばっていただきたいです。

総理出席、テレビ中継ありで安保法制特別委員会が開かれ、私も質問に立ちました。

前回の質疑で委員長預かりとなっていた自衛隊員の安全確保について、私の質問の前に総理から政府内で整理した答弁がありましたが、自らの答弁の修正も、国民への陳謝もなく、取り繕った内容を強弁するばかりでした。
過去に一度も安全確保に関する規定であると説明したことがない条項を示したり、有事において安全確保を法的義務とする等、全く答弁が破綻していました。改めて、安保法制の一本である米軍等行動関連措置法案には、「明確に定め、全ての法案にこの原則を貫徹」「法案の中に忠実に、かつ明確に盛り込まれた」と総理がずっと答弁してきたような自衛隊員の安全確保の規定がないことが明らかになりました。
つまり、これまで「自衛隊のリスクは減る」「安全を確保しなければ後方支援はしない」等々、総理は明らかに誤ったメッセージを国民に与えつづけてきたということです。

また、今回の法改正で、発進準備中の戦闘機への給油や弾薬の輸送など、後方支援の内容を拡大しました。このことも「武力行使の一体化」という違憲の疑いの濃いものです。この拡大が、我が国が攻撃された場合に後方支援を行っている第三国に対する自衛権の行使が制限され、自国防衛を十分にできなくなってしまっていることについても追及しました。
過去の政府答弁との矛盾を明示し、日本が行う後方支援を「武力行使の一体化ではない」と説明をする帳尻を合わせるために、答弁が変わったということを指摘。この事例を通じて、先日の大森 元内閣法制局長官の参考
人質疑で明らかになった、発進準備中の戦闘機への給油や弾薬の提供は、武力行使の一体化の典型、まさに憲法違反だということを明示しました。
政府は「シームレスな法制」と言っていますが、地球の裏側まで後方支援をできるようにすることで、自国防衛を犠牲にしていることが明らかになりました。

今日の審議の模様は、参院審議ネット中継からご覧ください。

総理の答弁をかばうために、他の法的安定性を担う答弁で繕い、これまで個別的自衛権の行使ができたものもできなくする安保法制…日本の安保、統治の法的安定性の根幹を揺るがすものでこんな法案は絶対認められません。
委員会の運営を巡っては、我々の要望通り地方公聴会を16日に開催することとなりました。それ以降の日程はまだ何も決まっていません。

一方、遺憾ながら9月15日に強行採決が行われた中央公聴会ですが、公述人の公募が締め切られました。公募に応募した方々の人数は95人。この10年間の公聴会の公述人の応募数の最多は17人でした。「95人」がいかに大きな数字かおわかりいただけると思います。
そして、何よりニュースは、その95人のこの法案への賛否はナント反対が95、賛成がゼロということです。応募者全員が反対という前代未聞の公募となりました。
次回の委員会は、14日9時から終日、再度、総理出席・テレビ中継ありの集中審議を行います。

さて、今週末、2本のテレビ番組に出演することになりました。
詳細は以下の通りです。お時間のある方はご覧ください。

◆BS朝日「激論!クロスファイア」
9月12日(土)10:00~10:55
テーマ「参議院安保法制特別委 場外戦」
http://www.bs-asahi.co.jp/crossfire/

◆フジテレビ「新報道2001」
9月13日(日)7:30~8:55
テーマ「安保関連法制」
http://www.fujitv.co.jp/shin2001/


09/10

2015

「大雨被害、早急な救援を。明日、総理・テレビ入りの特別委員会で質問」


こんばんは。

台風18号の影響による大雨等に伴い、関東・東北地方を中心に被害が拡大しています。なかでも茨城県での鬼怒川の堤防決壊により、複数の行方不明者が出ており、いまも懸命な救援・避難誘導、行方不明者の捜索が行われています。テレビの映像を見て、東日本大震災のときの官邸の状況を思い出してしまいます。政府一丸の取り組みを求め、我々もできる限り支援したいと思います。

与党理事に確認したところ、現段階では、明日の安保特別委員会は開催する予定とのこと。今後、被害の状況によっては変更になるかも知れませんが、総理出席、テレビ中継ありの集中審議を3時間行います。
8月25日の私の質問で委員長預かりになった、自衛隊員の安全確保措置について政府からの回答がある予定で、40分間質問に立ちます。
民主党からは他に、小西洋之議員も質問します。お時間が許せば、ご覧下さい。

【参議院平和安全法制特別委員会】
明日9月11日(金)13:20頃~14:10頃
(進行状況により、若干ずれる場合があります)
NHKで生中継されます

参議院のHPからも見ることができます。


09/09

2015

「参院安保特別委員会報告20日目」


こんばんは。遅い時間に失礼します。

昨日来、台風18号の影響により各地で浸水・土砂崩れ等々の被害が出ています。被災された方々に心よりお見舞いを申し上げるとともに、引き続き十分ご注意ください。

昨日の強行採決は、与党が突然ちゃぶ台をひっくり返したものであり、散らかったものを片付けるために環境を整えるのも政府・与党の責任です。野党はもともと徹底審議を求めていたので、今朝から断続的に与党と協議しました。
結果として、委員会が始まる前の理事会で、委員長や与党理事から陳謝と今後このような運営はしないとの発言がありました。また、11日(金)総理入り3時間、14日(月)総理入り7時間の審議が提案され、了としました。そして、中央公聴会の公述人も与党2人、野党4人で遺憾ながら開催することにしました。さらに、16日に地方公聴会を開催するよう強く求め、現在折衝中です。
昨日の強行採決は甚だ遺憾ながら、何とか審議がスタートできるところまでこぎつけました。

こういった交渉が続いたため、1時間遅れで始まった審議では、民主党の大野議員が、イージス艦防衛に関して防衛相を質しました。総理の説明では、弾道ミサイル対処をするイージス艦を守るということでしたが、今日の答弁で、弾道ミサイル対処能力を持たない艦船や横須賀配備の米艦船すべてまで守るという話になり、際限なく対象が拡大しており、何の限定もないことが判明しました。ホルムズ海峡、母子を乗せた米艦船、ミサイル防衛をするイージス艦と3つの事例全てに疑問符がつきました。

今日の審議(アーカイブ)で、とうとう参議院での審議中断回数が100回を超えました。

さて、今朝の本会議では、公認心理師法案の採決が行われ、可決・成立しました。この法律は、医療だけでなく、福祉、教育、産業保健等々、社会におけるさまざまな場面での心のケアの重要性が増しているなかで、新たに「公認心理師」という国家資格を設け、病院や学校などでカウンセリングや心理的なケアを行う人材の確保につなげるものです。
長年、心理士の国家資格化に向けて取り組んで来られた関係者のご尽力に敬意を表します。


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